旦那様、離婚の覚悟を決めました~堅物警視正は不器用な溺愛で全力阻止して離さない~
床に散らばる残骸の上で、どちらからともなく身を寄せて抱き締め合う。
温かな腕に包まれながら、ゆっくりと近づいてきたあなたの唇に、私は自分から唇を重ねた。
「好き。ねぇ、さっきの続き、しましょう?」
恥ずかしさもあり、唇の隙間から細い声で囁くと、あなたの目の色が微かに変わる。
生殺し、というあなたの直接的な言葉を思い返す。ふと昨晩の淫らな記憶を巡らせた私の口からは、堪えきれず蕩けた吐息が漏れる。
「びっくりした……このままはぐらかされると思ってた」
「そ、そんなことしません。いいよって言い出したのは私ですし、それに私だって」
――昨日みたいに、またいっぱい、愛し合いたいです。
耳元で伝えているのに本当に届いてくれているか不安になってくるくらい、細く小さな声で囁いた。
恥ずかしくてあなたの顔を見ていられない。寝室もリビングと同様、夜とは違って明るい。明るい中で肌を晒そうとしているのは初めてで、なんだか昨晩の濃厚な情事よりも遥かに淫らなことに誘っているような、はしたない気分を覚えてしまう。
「……分かった」
温かな腕に包まれながら、ゆっくりと近づいてきたあなたの唇に、私は自分から唇を重ねた。
「好き。ねぇ、さっきの続き、しましょう?」
恥ずかしさもあり、唇の隙間から細い声で囁くと、あなたの目の色が微かに変わる。
生殺し、というあなたの直接的な言葉を思い返す。ふと昨晩の淫らな記憶を巡らせた私の口からは、堪えきれず蕩けた吐息が漏れる。
「びっくりした……このままはぐらかされると思ってた」
「そ、そんなことしません。いいよって言い出したのは私ですし、それに私だって」
――昨日みたいに、またいっぱい、愛し合いたいです。
耳元で伝えているのに本当に届いてくれているか不安になってくるくらい、細く小さな声で囁いた。
恥ずかしくてあなたの顔を見ていられない。寝室もリビングと同様、夜とは違って明るい。明るい中で肌を晒そうとしているのは初めてで、なんだか昨晩の濃厚な情事よりも遥かに淫らなことに誘っているような、はしたない気分を覚えてしまう。
「……分かった」