宇宙で、推しとウエディング!?
ものすごい速さで、らせん階段を駆け下りていくパンプスの音が、城中に響いている。
「ポピー!」
わたしは、あわてて追いかけようとするけど、サカエくんに肩をつかまれて、その場で足ぶみをしてしまう。
「サカエくん! ポピーを追わないと!」
「ああ、そうだな。忘れものだ」
そう言って、サカエくんは星のパーツを渡してくれた。
そうか! と、わたしは嬉しくなった。
「ありがとう!」
「いいから。行くぞ。スカイスクーターで追わなければ、今のポピーの速度に追いつけない」
「……うん!」
わたしたちは急いで階段を駆け下り、入って来たトビラの前に停めてあった、スカイスクーターに飛び乗った。
すでに、どこまで行ってしまったのかわからない、ポピーを探す。
地図の位置情報を見ても、もう近くにはいないみたい。
どこへ行っちゃったのかな……。
「地図を広範囲にしてみよう」
サカエくんはそう言って、液晶画面を操作し、地図を広げていく。
すると、ここから離れた場所に、ポピーの存在をしめす赤いピンが光っていた。
「ここは、砂丘アートの会場だな」
「急ごう」
「ああ」
サカエくんはエンジンをふかし、スカイスクーターをいきおいよく走らせた。
しばらく走り続け、ようやく砂丘アートの会場にたどり着くと、そこはこの星に着いた時よりもさらに盛り上がっていた。
見ると、さまざまな砂像が出来あがっている。
人間の技術ではぜったいできないような、マツボックリや星型、そして、誰かはわからないけど、人間の砂像もあった。
「あれは、ポピーの言っていた、夏野シエスタ博士だな。おそらくこの星のアンドロイドたちの、生みの親なんだろう」
「そうなんだ……」
ポピー以外のアンドロイドたちも、シエスタ博士がいなくなって、とっても悲しいんだろうな。
そんな時だった。
砂丘のそばを流れている川のふちに、ポピーが立っているのを見つけた。
わたしは、乗っていたスクーターを飛びおり、ポピーの元に向かった。
「シュリ!」
サカエくんが、何か言いたげに、後ろでわたしを呼んでる。
ふだんだったら、これだけで嬉しさでどうにかなりそうだけど、今はそれどころじゃなかった。
だって、ポピーを見つけられたんだもん。
「ポピー! こんなとこにいたんだ。探したよ」
「シュリさん……」
「ポピー!」
わたしは、あわてて追いかけようとするけど、サカエくんに肩をつかまれて、その場で足ぶみをしてしまう。
「サカエくん! ポピーを追わないと!」
「ああ、そうだな。忘れものだ」
そう言って、サカエくんは星のパーツを渡してくれた。
そうか! と、わたしは嬉しくなった。
「ありがとう!」
「いいから。行くぞ。スカイスクーターで追わなければ、今のポピーの速度に追いつけない」
「……うん!」
わたしたちは急いで階段を駆け下り、入って来たトビラの前に停めてあった、スカイスクーターに飛び乗った。
すでに、どこまで行ってしまったのかわからない、ポピーを探す。
地図の位置情報を見ても、もう近くにはいないみたい。
どこへ行っちゃったのかな……。
「地図を広範囲にしてみよう」
サカエくんはそう言って、液晶画面を操作し、地図を広げていく。
すると、ここから離れた場所に、ポピーの存在をしめす赤いピンが光っていた。
「ここは、砂丘アートの会場だな」
「急ごう」
「ああ」
サカエくんはエンジンをふかし、スカイスクーターをいきおいよく走らせた。
しばらく走り続け、ようやく砂丘アートの会場にたどり着くと、そこはこの星に着いた時よりもさらに盛り上がっていた。
見ると、さまざまな砂像が出来あがっている。
人間の技術ではぜったいできないような、マツボックリや星型、そして、誰かはわからないけど、人間の砂像もあった。
「あれは、ポピーの言っていた、夏野シエスタ博士だな。おそらくこの星のアンドロイドたちの、生みの親なんだろう」
「そうなんだ……」
ポピー以外のアンドロイドたちも、シエスタ博士がいなくなって、とっても悲しいんだろうな。
そんな時だった。
砂丘のそばを流れている川のふちに、ポピーが立っているのを見つけた。
わたしは、乗っていたスクーターを飛びおり、ポピーの元に向かった。
「シュリ!」
サカエくんが、何か言いたげに、後ろでわたしを呼んでる。
ふだんだったら、これだけで嬉しさでどうにかなりそうだけど、今はそれどころじゃなかった。
だって、ポピーを見つけられたんだもん。
「ポピー! こんなとこにいたんだ。探したよ」
「シュリさん……」