幼なじみ~Save the Earth0 Epi.1~
「スキあり!」


「え?」


炎はそう言うと、私の頬に口付けた


「炎…」


「唇にしても、頬にしても一回は一回。」


炎はそう言って無邪気に笑った


「…もう……炎ったら!」


私はつられるように笑った


「俺さ。」


「なあに?」


「海雨のこと好きだよ。」


私はぼっと、顔に火がついた


「だから海雨がヤダってことはしない。」


私はもう日が暮れて、辺りが暗くなってることに感謝した


もし昼間だったら、私の顔はきっとこれ以上ないくらいに赤い顔をしている



「おやすみ。また明日。」


「おやすみなさい、炎。」


私は小さく手を振ると、炎の姿が消えるまで、彼を見送った



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