次期ホテル王として戻ってきたイジワル幼馴染に溺愛されています
私はロッカールームに駆け込むと、メイク道具を持ってお手洗いでさっと身なりを整えた。
メイク道具をしまうついでに、彼にメッセージを送り、今から部屋まで取りに行くことを伝える。
すると、すぐに彼からメッセージが届いた。
「スタッフ通路北の階段……」
もうスカーフを持ってきているし、部屋まで行くのは大変だろうから、という理由で、人気のない階段を指定される。
この時間であれば大丈夫だろうと思って階段へ向かうも、既に先客がいた。
「どうして、達成さんがコンシェルジュのスカーフを持っているの……?」
紫苑寺さんの声だ。疑問形ではあるものの、私とのやりとりもあり、ほぼ確信に近いものを感じているのだろう。まるで、詰め寄るような言い方だった。
「答えて!」
金切り声を上げて彼女が達成さんの胸に縋るように爪を立てる。
私はその声に驚いて、小さく声を上げてしまった。
「誰!? そこに誰かいるんでしょう?」
刃物のような鋭さを伴った声だ。ここで逃げても、彼女なら追いかけてくるだろう。
私は観念して、二人の前に立った。
メイク道具をしまうついでに、彼にメッセージを送り、今から部屋まで取りに行くことを伝える。
すると、すぐに彼からメッセージが届いた。
「スタッフ通路北の階段……」
もうスカーフを持ってきているし、部屋まで行くのは大変だろうから、という理由で、人気のない階段を指定される。
この時間であれば大丈夫だろうと思って階段へ向かうも、既に先客がいた。
「どうして、達成さんがコンシェルジュのスカーフを持っているの……?」
紫苑寺さんの声だ。疑問形ではあるものの、私とのやりとりもあり、ほぼ確信に近いものを感じているのだろう。まるで、詰め寄るような言い方だった。
「答えて!」
金切り声を上げて彼女が達成さんの胸に縋るように爪を立てる。
私はその声に驚いて、小さく声を上げてしまった。
「誰!? そこに誰かいるんでしょう?」
刃物のような鋭さを伴った声だ。ここで逃げても、彼女なら追いかけてくるだろう。
私は観念して、二人の前に立った。