次期ホテル王として戻ってきたイジワル幼馴染に溺愛されています


 私が送ったメッセージに対し、達成さんから返事が来たのはその日の夜だった。

 随分、仕事が忙しかったようで、なかなか連絡ができなくて申し訳ない旨も一緒に送られてくる。

 今のこの忙しい時期にどこかへ行く約束はよくなかったかも……と思ったけれど、彼からは、是非行きましょうという旨のメッセージが返ってきていた。

『いいの? 自分から誘っておいて言うのも変だけど、無理してるんじゃ……』
『無理はしてないよ。むしろ、職場も家も同じホテルだから、ちょうど息抜きに外へ出ようと思ってたから』

 そんなふうに返ってきたら、私も嬉しくなる。
 遠出をするつもりはなく、近場で食事ができればそれでいい。
 彼からのメッセージにもあったように、達成さんは職場も家も同じロイヤル・ローズだ。今は特別忙しいから、何か理由でもない限り、外へ出ていくこともないだろう。
 仕事で外に出たとて、あまり息抜きにもならない。

 傲慢すぎる考えかもしれないけれど、私の存在が彼にとっての癒しになれたらいいと思う。

 私はごろんとベッドに横たわりながら、前から行きたいと思っていたカフェやレストランの候補を送った。その中でもオススメのものを伝え、苦手なものがあれば考え直す旨もメッセージで送る。
 彼に庶民のデートで満足してもらえるのか分からないけれど、二人の理想のデートプランを探すのも楽しみのひとつだ。

 すると、彼は私の案に、すぐ乗ってくれた。

< 118 / 150 >

この作品をシェア

pagetop