次期ホテル王として戻ってきたイジワル幼馴染に溺愛されています
◇
あらかた仕事を終え、ロッカールームに戻った私は、着替えよりもまず先に携帯を開いた。
三日前、こちらから彼に連絡を送ったっきり、メッセージアプリに既読がつかない。
おまけに、彼とはデートの日以来、物理的に顔を合わせることがなく心配だった。
――たっちゃん、大丈夫かな……。
デートを終えて数日は、顔を合わせたら気恥ずかしくて上手く喋れないかも、と危惧していたけれど、ここまで会えないと逆に寂しさの方が募って会いたくなってしまう。
だけど、ここでワガママを言うのはよくないから、とため息をついたときだった。インカムから私を呼ぶ声がした。
「すみません。宮園さん、まだいらっしゃいますか?」
「はい、まだいますが」
「よかったです。ちょっと手が回らなくて、最後に二四二八室の依頼を受けていただけますでしょうか?」
「分かりました」
まだ着替えていなかったからちょうどいい。私は緩めかけていたスカーフを結び直し、お客様のところへ向かった。
あらかた仕事を終え、ロッカールームに戻った私は、着替えよりもまず先に携帯を開いた。
三日前、こちらから彼に連絡を送ったっきり、メッセージアプリに既読がつかない。
おまけに、彼とはデートの日以来、物理的に顔を合わせることがなく心配だった。
――たっちゃん、大丈夫かな……。
デートを終えて数日は、顔を合わせたら気恥ずかしくて上手く喋れないかも、と危惧していたけれど、ここまで会えないと逆に寂しさの方が募って会いたくなってしまう。
だけど、ここでワガママを言うのはよくないから、とため息をついたときだった。インカムから私を呼ぶ声がした。
「すみません。宮園さん、まだいらっしゃいますか?」
「はい、まだいますが」
「よかったです。ちょっと手が回らなくて、最後に二四二八室の依頼を受けていただけますでしょうか?」
「分かりました」
まだ着替えていなかったからちょうどいい。私は緩めかけていたスカーフを結び直し、お客様のところへ向かった。