次期ホテル王として戻ってきたイジワル幼馴染に溺愛されています
「この度、広瀬グループは海外を拠点にホテル運営を行う紫苑寺グループと業務提携を致します。今後は密になって、国内、国外共にサービスを強化する予定です。また、それにあたって、広瀬達成は紫苑寺の御息女である、朱里様との婚約を進め……」
内容が頭に入ってこない。言葉が右から左に抜ける。
業務中なのに、涙が滲みかけた、そのときだった。突如、会場がざわめき出した。
ハッとして顔を上げると、壇上に達成さんの姿がない。
マイクからは、達成! どこへ行く!? とつんざくような声が聞こえてきた。
「僕は、自分の婚約者は自分で決める」
彼が歩くところから人波が割れ、道のようになる。彼は私を真っ直ぐに見据えると、こちらに向かって迷うことなく歩いてきた。
「な、なんで……っ」
ぽつりと呟いた言葉が涙に濡れる。
彼は私の前に立つと、にっこりと微笑んだ。
「僕は彼女と結婚します。彼女以外、考えられない」
そう高らかに宣言して、私の体を引き寄せる。彼は私の涙を拭うと、肩を抱いたまま壇上に向かって叫んだ。
「僕をロイヤル・ローズ東京の社長にしたとき、あなたは言いました。お前はいずれグループを統括する立場になる。お前がすべてを決め、グループを大きくしろ。お前にはすべてを決める権利がある、と。ならば、その権利を今ここで使います。これからはすべて、僕が決める!」
内容が頭に入ってこない。言葉が右から左に抜ける。
業務中なのに、涙が滲みかけた、そのときだった。突如、会場がざわめき出した。
ハッとして顔を上げると、壇上に達成さんの姿がない。
マイクからは、達成! どこへ行く!? とつんざくような声が聞こえてきた。
「僕は、自分の婚約者は自分で決める」
彼が歩くところから人波が割れ、道のようになる。彼は私を真っ直ぐに見据えると、こちらに向かって迷うことなく歩いてきた。
「な、なんで……っ」
ぽつりと呟いた言葉が涙に濡れる。
彼は私の前に立つと、にっこりと微笑んだ。
「僕は彼女と結婚します。彼女以外、考えられない」
そう高らかに宣言して、私の体を引き寄せる。彼は私の涙を拭うと、肩を抱いたまま壇上に向かって叫んだ。
「僕をロイヤル・ローズ東京の社長にしたとき、あなたは言いました。お前はいずれグループを統括する立場になる。お前がすべてを決め、グループを大きくしろ。お前にはすべてを決める権利がある、と。ならば、その権利を今ここで使います。これからはすべて、僕が決める!」