次期ホテル王として戻ってきたイジワル幼馴染に溺愛されています
「私、幸せすぎておかしくなっちゃいそう」
「それはまだ早いなぁ」
彼が笑って、私を抱き上げる。踊るようにくるくると回りながら抱き締めて、キスをして、ソファーの上に倒れ込んでも、ちゅ、ちゅっ、と唇を触れ合わせた。
「ねぇ、柚希。さっきの返事、聞いてもいい?」
「返事?」
「婚約の返事だよ」
あまいリップ音を立てて、額に唇を落とされる。
答えなんて、わかりきっているだろうに、彼は今か今かと私の返事を待っていた。
その期待に満ちた様子がおかしくてくすくすと笑う。
彼は、早く、と子どもみたいに催促した。
「その、婚約、受けます」
返事と同時にまた唇を塞がれて、私は目を閉じる。彼は私の体をぎゅっと抱き締めると、よかった、と心底安堵した声を漏らした。
「柚希、大好きだよ。愛してる。あのときから」
あのとき、と言われて、私は幼い頃の彼との約束を思い出す。
――柚希のことが好き。だから大きくなったら絶対迎えに行くから。
時を経て、本当に迎えに来てくれたんだ、と実感して、じわりと涙が浮かんだ。
「私もたっちゃんのことが好き。迎えに来てくれて、ありがとう。ずっと好きでいてくれてありがとう」
そう伝えれば、彼が大きく目を見開く。それからすぐにきゅうっと目を細めると、私の頬を撫でた。
「いまさら気付くなんて遅すぎ」
咎めるような声音だけど、降ってくるキスは優しい。
今度はなにがあっても絶対に離れない。
そう強く心に決めて、私は十数年越しの約束に溺れながら、愛しい彼をぎゅっと抱き締めた。
「それはまだ早いなぁ」
彼が笑って、私を抱き上げる。踊るようにくるくると回りながら抱き締めて、キスをして、ソファーの上に倒れ込んでも、ちゅ、ちゅっ、と唇を触れ合わせた。
「ねぇ、柚希。さっきの返事、聞いてもいい?」
「返事?」
「婚約の返事だよ」
あまいリップ音を立てて、額に唇を落とされる。
答えなんて、わかりきっているだろうに、彼は今か今かと私の返事を待っていた。
その期待に満ちた様子がおかしくてくすくすと笑う。
彼は、早く、と子どもみたいに催促した。
「その、婚約、受けます」
返事と同時にまた唇を塞がれて、私は目を閉じる。彼は私の体をぎゅっと抱き締めると、よかった、と心底安堵した声を漏らした。
「柚希、大好きだよ。愛してる。あのときから」
あのとき、と言われて、私は幼い頃の彼との約束を思い出す。
――柚希のことが好き。だから大きくなったら絶対迎えに行くから。
時を経て、本当に迎えに来てくれたんだ、と実感して、じわりと涙が浮かんだ。
「私もたっちゃんのことが好き。迎えに来てくれて、ありがとう。ずっと好きでいてくれてありがとう」
そう伝えれば、彼が大きく目を見開く。それからすぐにきゅうっと目を細めると、私の頬を撫でた。
「いまさら気付くなんて遅すぎ」
咎めるような声音だけど、降ってくるキスは優しい。
今度はなにがあっても絶対に離れない。
そう強く心に決めて、私は十数年越しの約束に溺れながら、愛しい彼をぎゅっと抱き締めた。


