次期ホテル王として戻ってきたイジワル幼馴染に溺愛されています
「あの、すみません……。ちょっといいですか?」
一人の女性が、カウンターの前にやってくる。
私はいつも以上に口角を上げ、にっこりと微笑むと、女性と目線が合うように少し屈んだ。
「さっき、チェックアウトをしたんですけど、指輪を部屋に忘れてきてしまったみたいで……。取りに行っても大丈夫かしら?」
「指輪、ですね。承知いたしました。清掃の者が取りに参りますので、ロビーでお待ちください。お客様の部屋番号をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
女性から部屋番号と指輪の特徴を聞き出し、すぐさま清掃スタッフに連絡をする。まだ清掃に入る前とのことで、すぐに取りに行くとのことだった。
女性をロビーのソファーに案内し、後のやりとりは清掃スタッフへと引き継ぎ、再び鳴った電話を取る。
すると、柚希、と開口一番に名前を呼ばれた。
「……部屋番号をお願いいたします」
「僕の声だと分かっているでしょうに」
「悪戯電話はおやめくださいませ」
「悪戯ではありません。業務連絡ですよ。至急、地下にある経営推進室まで来てください。あなたの代わりは、すぐに向かわせます」
「……承知いたしました」
公私混同もいいとろだ、と思いつつ、受話器を起き、軽く頭を下げる。
急いで従業員用エレベーターに乗り、指定された経営推進室に向かうと、達成さん――もとい社長――が部屋の奥に控えていた。
「お疲れ様です。ご要件はなんでしょうか?」
一人の女性が、カウンターの前にやってくる。
私はいつも以上に口角を上げ、にっこりと微笑むと、女性と目線が合うように少し屈んだ。
「さっき、チェックアウトをしたんですけど、指輪を部屋に忘れてきてしまったみたいで……。取りに行っても大丈夫かしら?」
「指輪、ですね。承知いたしました。清掃の者が取りに参りますので、ロビーでお待ちください。お客様の部屋番号をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
女性から部屋番号と指輪の特徴を聞き出し、すぐさま清掃スタッフに連絡をする。まだ清掃に入る前とのことで、すぐに取りに行くとのことだった。
女性をロビーのソファーに案内し、後のやりとりは清掃スタッフへと引き継ぎ、再び鳴った電話を取る。
すると、柚希、と開口一番に名前を呼ばれた。
「……部屋番号をお願いいたします」
「僕の声だと分かっているでしょうに」
「悪戯電話はおやめくださいませ」
「悪戯ではありません。業務連絡ですよ。至急、地下にある経営推進室まで来てください。あなたの代わりは、すぐに向かわせます」
「……承知いたしました」
公私混同もいいとろだ、と思いつつ、受話器を起き、軽く頭を下げる。
急いで従業員用エレベーターに乗り、指定された経営推進室に向かうと、達成さん――もとい社長――が部屋の奥に控えていた。
「お疲れ様です。ご要件はなんでしょうか?」