夜の研究所探検
「ほ、北斗さんこそっ」
「俺は所長室にちょっと相談のつもりが、ついつい話しこんでしまって、この時間になってしまったんだ」
「私も、レポートの期限が差し迫ってたので、片付けてたら、こんな時間で‼︎」
北斗さんは眉根を寄せた。
(わあ、めちゃくちゃ怪しまれてる!)
「星宮さん、」
「はいっ」
「抱えている仕事量が多過ぎるときは、上司である俺に相談してね」
「えっ?」
「もちろん、必ず対処するとは約束できないけど、何らかの配慮はするから」
(北斗さん、いい人だ……)
罪悪感で胸が苦しくなったときだった──
「きゃあぁぁーー」
北斗さんと私は同時に、声のした方に体を向けた。
それは今頃アルトがいるであろう辺りだった。
「お、お、おば……」
(おば? ……まさか、お化け⁉︎ アルトの前に、お化けが姿を現してくれたっていうの?)