夜の研究所探検
──続いては、正面エントランスから応接室へとつながる廊下に案内した。
来客を通すことも多いこの通路には、ミライ創造研究所を紹介する展示がされている。
昼間であれば、モニターに研究所の沿革を説明する動画が流れているところだけれど、残念ながら今の時間帯は電源が落とされていた。
しかし、ほかにも見どころはある。
アクリルケースの中に恭しく飾られている、ここで開発されたペットAIだ。
予想通り、アルトは目を輝かせた。
アクリルケースをすり抜けてしまうほど顔を寄せて、年代順に並べられているペットたちをまじまじと調べた。
「わあ、見た目がだんだん本物に近づいていってる」
「それだけじゃなくて、機能もなんだよ」
「あっ、でもこれは、いかにもロボットって感じがカッコいいなあ」
定時後はエントランスも施錠され、残業を終えた研究員たちは通用口から帰っていく。
つまり、このエリアは人が来ることを気にしなくてよいということだ。
(アルトが十分堪能するまで、待ってあげることにしよう)
邪魔にならないように、アルトの後ろに立った──