私を忘れた彼を やっぱり私は忘れられない
幸は最近、客室係に変わったらしい。

客室の掃除が主な仕事になるらしいのだが
裏方だからお客様に直接会って話すことも
ないから気が楽になったと言って喜んでいる

客室係の人はパートのおばちゃんが
多いらしく若くて可愛い幸は娘みたいだと
言って可愛がってもらえているようだ。

それに時短料理とかおばちゃんならではの
豆知識を教えてもらえると、
とても楽しそうにしている。

前の職場ではお客様から誘われたり
告白されたりしたことも月に一度はあった
ようでずっと異動を希望していたので
それが叶って嬉しいと言っている。

ホントに幸は美しすぎて男を引き寄せるのだ

そう言うと“馬鹿ね、そう思っているのは
ユキだけよ“と言って笑ってる。

相変わらずモデル事務所の勧誘が多い。

お金は稼げるかもしれないが、
俺は頑として反対している。

水とパンの生活になっても幸をモデル
事務所に所属させるつもりはない。

司法修習を終えてこの4月から
一法律事務所で働き始めた。

伊藤一先生は司法書士の試験に合格した
時からと言うかT大の法学部に合格した
時から“うちに来いよ、他の事務所の
勧誘に迷うんじゃないぞ“と
言っていたのだ。

そんなことあるわけないと思っていたが
大学4年で司法試験に合格した時から、
いろんな事務所からの勧誘が来た。

判事や検事にならないかと大学の先生に
言われた事もある。

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