私を忘れた彼を やっぱり私は忘れられない
最後の集合修習は埼玉まで通うことになる
のだが、地方からの人は大変で寮にも限りが
あるので、入寮できない人は部屋を
借りなければならない。

都内からだと十分に通えるのでラッキーだと
ユキは頑張って2回試験に向けて毎日
帰って来てからも勉強している。

2回試験とは司法修習生考試と言い
司法修習の最後に受ける試験なのだ。

これに合格しなければ法曹界で
働くことはできない。

弁護士になるって大変だなあと
幸はユキを見ていて思う。

なのでユキを精一杯支えたいと
思うのだった。

でも幸の休みの日には気分転換と言って
あちこちデートに連れて行ってくれる。

水族館に行ったり遊園地に行ったり
映画を見たり、大学時代よりもデートに
行くようになった。

そうして、ユキは無事司法修習としての
1年間を過ごして、一弁護士事務所で
働き始めた。

お給料はかなりもらえるようになり、
幸は好きな事をすればいいんだよと
言ってくれたが、幸は働くことが好きなので
家にじっといる生活は無理だと思うから
働き続けたいと言った。

ユキはそうかといって、幸の好きにすれば
いいと言ってくれた。

幸がしたい事をするのが一番だからなと
言って優しく頭を撫でてくれる。
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