私を忘れた彼を やっぱり私は忘れられない
料理教室に行くようになってから、
夕ご飯の料理やお弁当のおかずも
豪華なものになった。

ユキにはバランスのいい食事を食べて
もらいたいとその辺も考えて作る
ようになった。

料理が好きな幸には楽しい事だった。

二人はもう夫婦の感覚でいたのだが
そう言えば籍を入れていないのに
気が付いたのは、ユキが一法律事務所で
働き始めて2年がたつ頃だった。

一法律事務所は結構大きな事務所で、
法人契約の顧問弁護士や民事に刑事も
扱っていて所属の弁護士は20人ほどいる。

ユキはまだ下っ端なので先輩弁護士の
サポートなどをしているらしい。

調査に行くこともしばしばで、出張なども
あって忙しい毎日を送っている。

そして、ある日籍が入っていないことに
気付いたユキが区役所で婚姻届けを
もらってきた。

二人で一先生に承認欄にサインを
もらいに行った。

ユキが予め伊藤先生に訪問のアポを取って
くれていたので、幸は事務所の皆さんに
手作りのクッキーやフィナンシェを
たくさん持っていった。

幸が作るお弁当は事務所内でも評判に
なっていたので、手作りお菓子はとても
喜んでもらえた。
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