鉄の女社長は離婚したいのに人たらし御曹司に溺愛される
「いえ、こちらこそ連絡もなくお邪魔してすみませんでした。絢乃さんと出かける予定がありますので、今日はこれで失礼します」
「そうか。今度、絢乃と三人で食事でもしよう」
見送ろうと立ち上がった父と昴が握手をかわす。
これで幕引きという雰囲気だが、絢乃は迷っていた。
(唯華の勤務態度も、言ってしまおうかしら)
まだインターン期間は終わっていないが、この一週間だけを見ても入社させない方がいいのは明らかだ。
それに昴が一緒にいてくれる今なら、父もあまり唯華をかばえないだろう。
「お父さん、私からも話があるの。これも唯華のことよ」
第二事業部の指導担当者からの報告を伝えると、父の眉間に深いしわが刻まれた。
「真面目に働いているという自己申告は嘘だったのか……」
これまで父の決定に従うだけだったが、昴がいてくれるので勇気を出して意見する。
「唯華に振り回されて社員が困っています。入社を考え直してください」
父が目を閉じて考え込み、数秒して渋い顔で言う。
「唯華はうちの会社に入れるつもりでいたから、他に就職活動をしていない。今からエントリーできる会社もあるとは思うが、対策不足で受からないだろう」
「それなら、卒業後は家事手伝いでいいんじゃないかしら?」
「そうか。今度、絢乃と三人で食事でもしよう」
見送ろうと立ち上がった父と昴が握手をかわす。
これで幕引きという雰囲気だが、絢乃は迷っていた。
(唯華の勤務態度も、言ってしまおうかしら)
まだインターン期間は終わっていないが、この一週間だけを見ても入社させない方がいいのは明らかだ。
それに昴が一緒にいてくれる今なら、父もあまり唯華をかばえないだろう。
「お父さん、私からも話があるの。これも唯華のことよ」
第二事業部の指導担当者からの報告を伝えると、父の眉間に深いしわが刻まれた。
「真面目に働いているという自己申告は嘘だったのか……」
これまで父の決定に従うだけだったが、昴がいてくれるので勇気を出して意見する。
「唯華に振り回されて社員が困っています。入社を考え直してください」
父が目を閉じて考え込み、数秒して渋い顔で言う。
「唯華はうちの会社に入れるつもりでいたから、他に就職活動をしていない。今からエントリーできる会社もあるとは思うが、対策不足で受からないだろう」
「それなら、卒業後は家事手伝いでいいんじゃないかしら?」