鉄の女社長は離婚したいのに人たらし御曹司に溺愛される
ニューヨーク出張からひと月ほどが経った十月上旬。
昴の社長室にマネジメントアドバイザーの叔父が来ていた。
四人掛けのミーティングテーブルに向かい合い、経営について話し合っている。
「うん、いいんじゃないか。昴くんらしい戦略だな」
十分足らずで仕事の話が終わると、時刻は間もなく十二時だ。
「昼飯、外で一緒に食べないか?」と叔父に誘われた。
「弁当を持ってきているんだ」
「へぇ、手作り弁当か」
叔父が驚いた顔をした。
それ以上は聞いてこないが、妻が作って持たせてくれたと思っていそうだ。
叔父の中の絢乃のイメージと手作り弁当が似合わなかったのかもしれない。
けれども妻の手作り弁当という予想は、完全な正解ではなかった。
「それじゃ俺は出前を取ろう」
担当の女性秘書に近隣の飲食店の宅配メニューを持ってきてもらった。
「蕎麦がいいな。このセットにしよう」
天ぷら蕎麦と稲荷寿司を選んだ叔父が、秘書にも勧める。
「よかったらあなたもなにか頼んでくれないか? ひとり分の出前を店に頼むのは気が引ける。もちろんご馳走するよ」
「ひとり分ということは、社長はご注文なさらないんですか?」
「昴くんは愛妻弁当があるからな」
「まぁ、そうでしたか」
絢乃と同じ年齢の秘書が微笑んだ。
「それではお言葉に甘えて同じセットをいただきます。お蕎麦が好きなので嬉しいです」
すぐ近くの蕎麦屋なので二十分ほどで出前が届き、秘書が持ってきた。
お茶をいれて三人で昼食にする。
昴の社長室にマネジメントアドバイザーの叔父が来ていた。
四人掛けのミーティングテーブルに向かい合い、経営について話し合っている。
「うん、いいんじゃないか。昴くんらしい戦略だな」
十分足らずで仕事の話が終わると、時刻は間もなく十二時だ。
「昼飯、外で一緒に食べないか?」と叔父に誘われた。
「弁当を持ってきているんだ」
「へぇ、手作り弁当か」
叔父が驚いた顔をした。
それ以上は聞いてこないが、妻が作って持たせてくれたと思っていそうだ。
叔父の中の絢乃のイメージと手作り弁当が似合わなかったのかもしれない。
けれども妻の手作り弁当という予想は、完全な正解ではなかった。
「それじゃ俺は出前を取ろう」
担当の女性秘書に近隣の飲食店の宅配メニューを持ってきてもらった。
「蕎麦がいいな。このセットにしよう」
天ぷら蕎麦と稲荷寿司を選んだ叔父が、秘書にも勧める。
「よかったらあなたもなにか頼んでくれないか? ひとり分の出前を店に頼むのは気が引ける。もちろんご馳走するよ」
「ひとり分ということは、社長はご注文なさらないんですか?」
「昴くんは愛妻弁当があるからな」
「まぁ、そうでしたか」
絢乃と同じ年齢の秘書が微笑んだ。
「それではお言葉に甘えて同じセットをいただきます。お蕎麦が好きなので嬉しいです」
すぐ近くの蕎麦屋なので二十分ほどで出前が届き、秘書が持ってきた。
お茶をいれて三人で昼食にする。