鉄の女社長は離婚したいのに人たらし御曹司に溺愛される
「昴さん、美沙さんが出産されたんですって。今度夫婦で会いに来てと言ってもらえたわ」
「へぇ。電話、いい?」
昴に携帯を渡すと、スピーカーホンに設定された。
「和志、おめでとう」
「お前もそこにいたのか。ありがとな」
「育児は大変だって聞くから、落ち着いた頃に伺わせてもらうよ」
「結構先になりそうだな。それじゃ娘の写真を撮って送るから。美沙に似て目が大きいんだよ。看護師さんたちに美人だって褒められたんだぜ。さっき生まれたばかりなのにすごいだろ。将来はアイドルかモデルか。いや、芸能人にはさせない。可愛すぎておかしな男が寄ってきそうだからな」
話しが終わりそうにないので、昴が止める。
「和志、奥さんが隣にいるんだろ? 放ったらかすなよ」
「あ、そうだな。悪い、また今度な」
ダイニングテーブルに戻って食事を再開しながら昴が笑う。
「テンション高すぎだろ」
「お兄ちゃんらしいわ」
そう言ったが、和志が特別ではない気もした。
子供が生まれたら、きっと誰もが歓喜に沸くものなのだろう。
(子供か……)
ふと頭に浮かんだのは、赤ちゃんを囲む自分たち夫婦の姿だ。
幸せの象徴のようなイメージに浸る前に、急いで消した。
(無理よ。これからという時で忙しいもの。今は子育てと仕事の両立はできないわ)
しかし経営に自信がついた頃には、妊娠できる年齢を過ぎているかもしれない。
無言で考えていると、絢乃の口元にたこ焼きが近づけられた。
昴が正面から腕を伸ばしているのだ。
「へぇ。電話、いい?」
昴に携帯を渡すと、スピーカーホンに設定された。
「和志、おめでとう」
「お前もそこにいたのか。ありがとな」
「育児は大変だって聞くから、落ち着いた頃に伺わせてもらうよ」
「結構先になりそうだな。それじゃ娘の写真を撮って送るから。美沙に似て目が大きいんだよ。看護師さんたちに美人だって褒められたんだぜ。さっき生まれたばかりなのにすごいだろ。将来はアイドルかモデルか。いや、芸能人にはさせない。可愛すぎておかしな男が寄ってきそうだからな」
話しが終わりそうにないので、昴が止める。
「和志、奥さんが隣にいるんだろ? 放ったらかすなよ」
「あ、そうだな。悪い、また今度な」
ダイニングテーブルに戻って食事を再開しながら昴が笑う。
「テンション高すぎだろ」
「お兄ちゃんらしいわ」
そう言ったが、和志が特別ではない気もした。
子供が生まれたら、きっと誰もが歓喜に沸くものなのだろう。
(子供か……)
ふと頭に浮かんだのは、赤ちゃんを囲む自分たち夫婦の姿だ。
幸せの象徴のようなイメージに浸る前に、急いで消した。
(無理よ。これからという時で忙しいもの。今は子育てと仕事の両立はできないわ)
しかし経営に自信がついた頃には、妊娠できる年齢を過ぎているかもしれない。
無言で考えていると、絢乃の口元にたこ焼きが近づけられた。
昴が正面から腕を伸ばしているのだ。