鉄の女社長は離婚したいのに人たらし御曹司に溺愛される
四日前に絢乃に言われたばかりだ。
地元民でもないのに、こんな短期間で二度も聞くものだろうかと不思議な心地がした。
「なんで驚いてるんだ?」
和志に指摘されてハッとした。
「いや、お前が祭り好きだったとは知らなかったからな」
「中学の時は毎年、近くの神社の祭りに行ってただろ。おまえと射的で勝負したじゃないか」
「そんなこともあったか。それで、連絡を取りたかったのはこの動画を見せたかったからか?」
まさかその程度で久しぶりに電話をかけてこないだろうと思いながら聞いていた。
すると和志がフフンと得意げな顔をした。
携帯に指を触れ、今度は写真を見せてくる。
だんじりを背景に和志が若い女性と並んでいる。
女性の方は普通の服装をしているので、参加者ではなく見物人のようだ。
「彼女?」
いかにも女の子らしい可愛い容姿が和志のタイプだと思い、そう聞いた。
「当たり。観光で東京から来ていた子で、祭りで出会ってつき合うことになったんだ。なんていうか、これが運命ってやつかと思った。柄じゃないけどな」
「へぇ。よかったな」
照れ隠しでビールをあおる友人に、中高生時代のジャージ姿が重なった。
あの頃も和志の好きな女の子の話題になると、今と同じような顔をしてスポーツドリンクをがぶ飲みしていた。
懐かしさに目を細めると、ジョッキを置いた和志がニヤリとした。
「お前は新婚だろ?」
「ああ、この指輪のことか?」
左手の薬指にマリッジリングをはめている。
地元民でもないのに、こんな短期間で二度も聞くものだろうかと不思議な心地がした。
「なんで驚いてるんだ?」
和志に指摘されてハッとした。
「いや、お前が祭り好きだったとは知らなかったからな」
「中学の時は毎年、近くの神社の祭りに行ってただろ。おまえと射的で勝負したじゃないか」
「そんなこともあったか。それで、連絡を取りたかったのはこの動画を見せたかったからか?」
まさかその程度で久しぶりに電話をかけてこないだろうと思いながら聞いていた。
すると和志がフフンと得意げな顔をした。
携帯に指を触れ、今度は写真を見せてくる。
だんじりを背景に和志が若い女性と並んでいる。
女性の方は普通の服装をしているので、参加者ではなく見物人のようだ。
「彼女?」
いかにも女の子らしい可愛い容姿が和志のタイプだと思い、そう聞いた。
「当たり。観光で東京から来ていた子で、祭りで出会ってつき合うことになったんだ。なんていうか、これが運命ってやつかと思った。柄じゃないけどな」
「へぇ。よかったな」
照れ隠しでビールをあおる友人に、中高生時代のジャージ姿が重なった。
あの頃も和志の好きな女の子の話題になると、今と同じような顔をしてスポーツドリンクをがぶ飲みしていた。
懐かしさに目を細めると、ジョッキを置いた和志がニヤリとした。
「お前は新婚だろ?」
「ああ、この指輪のことか?」
左手の薬指にマリッジリングをはめている。