鉄の女社長は離婚したいのに人たらし御曹司に溺愛される
「いただきます」
美味しいけれどいつもは軽めの朝食なので、チャーハンが胃にズシッとくる。
重たいのは気持ちも同じだ。
昴の話を聞いて、完全に親のすねかじりだった学生時代の自分を恥ずかしく思っていた。
「ごちそうさま。絢乃さんのサラダ、おいしかったよ」
切って盛りつけただけのシンプルなサラダを褒めてくれた彼は、チャーハンもしっかり一人前完食していた。
絢乃の皿にはまだ半分以上、残っている。
それに気づいた彼が気遣ってくれる。
「無理しないで残しなよ」
「ええ、そうさせてもらうわ。朝じゃなければ食べきれたのだけど。冷蔵庫に入れて帰ってきたら続きを食べるわ。せっかく作ってくれたのに、ごめんなさいね」
「謝らなくていい。俺がひとりで作ったわけでもないから。初めての共同作業ってやつ?」
結婚式でよく聞く言葉に合わせて、彼は手刀でケーキを切る真似をした。
明るい雰囲気にしようと目論んでくれた彼に、愛想笑いしか返せない。
「つまらなかったな。ごめん」
「あ、違うの。今さらながらにダメな自分に気づいて、反省してたから……」
学生時代の絢乃は金銭的な苦労を知らず、勉強さえ頑張ればいいと思っていた。
クラブ活動の飲み会に合コン、流行りのメイクにファッション、そういうものに浮かれていた同世代の女子大生たちを冷ややかな目で見て、成績で首位をキープするために必死に勉強している自分の方が立派だと信じていた。
でも違うかもしれない。
美味しいけれどいつもは軽めの朝食なので、チャーハンが胃にズシッとくる。
重たいのは気持ちも同じだ。
昴の話を聞いて、完全に親のすねかじりだった学生時代の自分を恥ずかしく思っていた。
「ごちそうさま。絢乃さんのサラダ、おいしかったよ」
切って盛りつけただけのシンプルなサラダを褒めてくれた彼は、チャーハンもしっかり一人前完食していた。
絢乃の皿にはまだ半分以上、残っている。
それに気づいた彼が気遣ってくれる。
「無理しないで残しなよ」
「ええ、そうさせてもらうわ。朝じゃなければ食べきれたのだけど。冷蔵庫に入れて帰ってきたら続きを食べるわ。せっかく作ってくれたのに、ごめんなさいね」
「謝らなくていい。俺がひとりで作ったわけでもないから。初めての共同作業ってやつ?」
結婚式でよく聞く言葉に合わせて、彼は手刀でケーキを切る真似をした。
明るい雰囲気にしようと目論んでくれた彼に、愛想笑いしか返せない。
「つまらなかったな。ごめん」
「あ、違うの。今さらながらにダメな自分に気づいて、反省してたから……」
学生時代の絢乃は金銭的な苦労を知らず、勉強さえ頑張ればいいと思っていた。
クラブ活動の飲み会に合コン、流行りのメイクにファッション、そういうものに浮かれていた同世代の女子大生たちを冷ややかな目で見て、成績で首位をキープするために必死に勉強している自分の方が立派だと信じていた。
でも違うかもしれない。