鉄の女社長は離婚したいのに人たらし御曹司に溺愛される
昴の声がしてハッとし、「おかえりなさい」と返事をした。
彼は海外出張で数日留守にしており、帰国が今日だというのは聞いていた。
出来上がったマスコット人形を手に、リビングへ行く。
ラフなTシャツ姿の昴が振り向いた。
久しぶりに会うと、容姿の端麗さにあらためて目を奪われる。
視線を彼の顔から下へとずらし、その手にハイブランドのロゴが入った紙袋が下げられているのに気づいた。
「お土産だよ」と、歩み寄った彼に渡された。
「ありがとう……」
(そうか。私は妻だから、お土産を買ってもらえるんだ)
絢乃も出張があると、その地方の特産品を三条家の家族に宅配便で送っていた。
訪問する時は必ず手土産を買っていくし、いつも渡す側だったので受け取るのが新鮮だ。
「開けていい?」
「もちろん」
子供のような胸の高鳴りを感じる。
紙袋を開けても薄い紙に包まれているので、まだ正体が見えない。
(なにかしら。お洋服?)
包装をすべて外してワンピースが現れたかと思ったがよく見るとエプロンで、紺色の生地の縁に刺繍が施されたエレガントなデザインだ。
このブランドの品はオフィススーツや私服、バッグにパンプスまで幅広く持っているが、エプロンを売っているのは知らなかった。
予想外の品に驚いていると、昴が言い訳する。
「店員さんにはバッグとアクセサリーを勧められたんだが、そういうのは喜んでもらえない気がして」
たしかにブランドバッグは自分で購入していくつも持っている。
彼は海外出張で数日留守にしており、帰国が今日だというのは聞いていた。
出来上がったマスコット人形を手に、リビングへ行く。
ラフなTシャツ姿の昴が振り向いた。
久しぶりに会うと、容姿の端麗さにあらためて目を奪われる。
視線を彼の顔から下へとずらし、その手にハイブランドのロゴが入った紙袋が下げられているのに気づいた。
「お土産だよ」と、歩み寄った彼に渡された。
「ありがとう……」
(そうか。私は妻だから、お土産を買ってもらえるんだ)
絢乃も出張があると、その地方の特産品を三条家の家族に宅配便で送っていた。
訪問する時は必ず手土産を買っていくし、いつも渡す側だったので受け取るのが新鮮だ。
「開けていい?」
「もちろん」
子供のような胸の高鳴りを感じる。
紙袋を開けても薄い紙に包まれているので、まだ正体が見えない。
(なにかしら。お洋服?)
包装をすべて外してワンピースが現れたかと思ったがよく見るとエプロンで、紺色の生地の縁に刺繍が施されたエレガントなデザインだ。
このブランドの品はオフィススーツや私服、バッグにパンプスまで幅広く持っているが、エプロンを売っているのは知らなかった。
予想外の品に驚いていると、昴が言い訳する。
「店員さんにはバッグとアクセサリーを勧められたんだが、そういうのは喜んでもらえない気がして」
たしかにブランドバッグは自分で購入していくつも持っている。