酔って寝てたら保護されましたが、これが恋の始まりだなんて聞いてません〜警察官の甘やかな独占欲に包まれて〜
熱のせいか、シラフなのに眠くなる。
うぅぅ……だめだ。こんなとこで寝たら、悪化する。

そう思いながら、膝を抱え込み、顔を膝の上に突っ伏した。
荒い呼吸を繰り返す。
肩が上下し、息がうまく吸えない。

その時。

「大丈夫ですか?ここで寝ないでくださいね」

──この声。
知ってる。

朦朧とする意識の中で、ゆっくりと顔を上げる。
視界の中で、滲んでいた輪郭が、少しずつはっきりとしていく。

瀬戸拓真────

まぶたの奥から、熱いものが込み上げた。
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