酔って寝てたら保護されましたが、これが恋の始まりだなんて聞いてません〜警察官の甘やかな独占欲に包まれて〜
奈緒と花夏は、久しぶりに「炭焼鶏政」に足を運んでいた。
木の温もりを感じる店内には、炭火の香ばしい香りと、どこか落ち着く雑多な賑わいが漂っていた。
「かんぱーい!」と、花夏の明るい声が響く。
グラスが軽やかにぶつかり合い、ふたりの間にふっと和やかな空気が流れる。
「奈緒、おめでとう!たなぼたTOKYOリアルタイム!」
花夏がにこにこと笑いながら祝福する。
「ありがとう」と奈緒はグラスを口に運びながら、苦笑いを浮かべた。
“たなぼた”って、他人に言われるとなんだか違う気がする──そんなことを内心思いながら。
「いよいよここからが本番ね。神はあんたに微笑んだのよ」
花夏は串焼きをひとくち頬張りながら、少し意味ありげに言う。
「この取材で瀬戸さんの心をギュッと掴んで、惚れさせなさい」
「……惚れさせるって、どうやって?」
思わず奈緒は箸を止め、顔を上げる。
花夏は顎に手を添え、思案顔をしてみせた。
「んー、瀬戸さんはねー、実物見たことないけど私のイメージでは、セクシーな女が好きね」
奈緒は思わず笑い出す。
「それ、イメージだけで言ってない? しかも私にセクシーのセの字もないよね」
「甘い甘い。セクシーなんて作れるのよ」
「作れるの?」
「まずは髪。アップスタイルでうなじ見せなさい。これで一撃よ」
「一撃って……そんな単純な考えでいいの? 瀬戸さんって、そんなタイプじゃない気がするけど」
「それがいいのよ。ギャップよ、ギャップ!」
花夏は勢いよく指を立てる。
「服はね……密着取材中はパンツスタイルになるだろうけど、だからこそ顔よ。メイクは手抜き禁止。髪の艶も大事。唇の色もほんのり血色を意識して」
「なるほど……でも、そんなに色気出して不自然にならない?」
「大丈夫大丈夫。色気ってのはね、出そうと思って出すんじゃなくて、意識して滲み出すものなの。あとは目ヂカラと声のトーン。低めで落ち着いた声、これ最強」
奈緒は笑いながら、焼き鳥の串を口に運んだ。
「……なんかすごく参考になる気がしてきた」
「でしょ? 花夏塾に入塾すれば無敵よ」
奈緒はふっと笑いながら、ほんの少し胸の奥で希望が芽生えるのを感じていた。
木の温もりを感じる店内には、炭火の香ばしい香りと、どこか落ち着く雑多な賑わいが漂っていた。
「かんぱーい!」と、花夏の明るい声が響く。
グラスが軽やかにぶつかり合い、ふたりの間にふっと和やかな空気が流れる。
「奈緒、おめでとう!たなぼたTOKYOリアルタイム!」
花夏がにこにこと笑いながら祝福する。
「ありがとう」と奈緒はグラスを口に運びながら、苦笑いを浮かべた。
“たなぼた”って、他人に言われるとなんだか違う気がする──そんなことを内心思いながら。
「いよいよここからが本番ね。神はあんたに微笑んだのよ」
花夏は串焼きをひとくち頬張りながら、少し意味ありげに言う。
「この取材で瀬戸さんの心をギュッと掴んで、惚れさせなさい」
「……惚れさせるって、どうやって?」
思わず奈緒は箸を止め、顔を上げる。
花夏は顎に手を添え、思案顔をしてみせた。
「んー、瀬戸さんはねー、実物見たことないけど私のイメージでは、セクシーな女が好きね」
奈緒は思わず笑い出す。
「それ、イメージだけで言ってない? しかも私にセクシーのセの字もないよね」
「甘い甘い。セクシーなんて作れるのよ」
「作れるの?」
「まずは髪。アップスタイルでうなじ見せなさい。これで一撃よ」
「一撃って……そんな単純な考えでいいの? 瀬戸さんって、そんなタイプじゃない気がするけど」
「それがいいのよ。ギャップよ、ギャップ!」
花夏は勢いよく指を立てる。
「服はね……密着取材中はパンツスタイルになるだろうけど、だからこそ顔よ。メイクは手抜き禁止。髪の艶も大事。唇の色もほんのり血色を意識して」
「なるほど……でも、そんなに色気出して不自然にならない?」
「大丈夫大丈夫。色気ってのはね、出そうと思って出すんじゃなくて、意識して滲み出すものなの。あとは目ヂカラと声のトーン。低めで落ち着いた声、これ最強」
奈緒は笑いながら、焼き鳥の串を口に運んだ。
「……なんかすごく参考になる気がしてきた」
「でしょ? 花夏塾に入塾すれば無敵よ」
奈緒はふっと笑いながら、ほんの少し胸の奥で希望が芽生えるのを感じていた。