酔って寝てたら保護されましたが、これが恋の始まりだなんて聞いてません〜警察官の甘やかな独占欲に包まれて〜
新宿駅南口改札を抜け、雑貨店が並ぶ通路に差しかかると、すでに人だかりができていた。
その中心には、店員と中年の女性が揉み合うようにして立っていた。
「ちょっと! 触らないでよ!」
「申し訳ありませんが、防犯カメラに映ってるんです。商品をバッグに入れていましたよね」
瀬戸と杉崎が人垣を割って進み、店員に声をかけた。
「警察です。状況を教えてください」
店員が素早く説明を始めた。
女性が店内でアクセサリーを一つ、バッグに入れるのを見たとのこと。
レジを通らずに外へ出ようとしたところで声をかけたという。
「映像は?」
「こちらです」
杉崎がタブレットを受け取り、映像を確認する。
瀬戸は女性のそばにしゃがみ、目線を合わせるようにして声をかけた。
「お名前を伺ってもよろしいですか」
「……どうせ、もう全部ばれてるんでしょ」
女性はうつむきながら、小さく答えた。
バッグの中には未会計のアクセサリーが確かに入っていた。
「お怪我はありませんか」
「……ないわよ」
瀬戸は無線で交番に連絡を取り、現場での簡易な取り調べに備える。
杉崎が店員に丁寧に礼を言いながら、別の場所で話を聞く。
奈緒たちは少し離れた場所からカメラを構え、表情の変化ややりとりを記録していく。
瀬戸の対応はあくまでも冷静だった。
しかし、女性の不安定な感情にも丁寧に寄り添い、非難する言葉を一切使わずに状況を整理していく。
奈緒は、その姿を見つめながら、また胸の奥がじんと温かくなるのを感じていた。
これが、彼の仕事なのだと。
誰かを責めるのではなく、事実を見つめ、穏やかに、しかし確実に正す。
ほんの数分のやり取りの中に、瀬戸の人柄と職務への誠実さがにじみ出ていた。
その中心には、店員と中年の女性が揉み合うようにして立っていた。
「ちょっと! 触らないでよ!」
「申し訳ありませんが、防犯カメラに映ってるんです。商品をバッグに入れていましたよね」
瀬戸と杉崎が人垣を割って進み、店員に声をかけた。
「警察です。状況を教えてください」
店員が素早く説明を始めた。
女性が店内でアクセサリーを一つ、バッグに入れるのを見たとのこと。
レジを通らずに外へ出ようとしたところで声をかけたという。
「映像は?」
「こちらです」
杉崎がタブレットを受け取り、映像を確認する。
瀬戸は女性のそばにしゃがみ、目線を合わせるようにして声をかけた。
「お名前を伺ってもよろしいですか」
「……どうせ、もう全部ばれてるんでしょ」
女性はうつむきながら、小さく答えた。
バッグの中には未会計のアクセサリーが確かに入っていた。
「お怪我はありませんか」
「……ないわよ」
瀬戸は無線で交番に連絡を取り、現場での簡易な取り調べに備える。
杉崎が店員に丁寧に礼を言いながら、別の場所で話を聞く。
奈緒たちは少し離れた場所からカメラを構え、表情の変化ややりとりを記録していく。
瀬戸の対応はあくまでも冷静だった。
しかし、女性の不安定な感情にも丁寧に寄り添い、非難する言葉を一切使わずに状況を整理していく。
奈緒は、その姿を見つめながら、また胸の奥がじんと温かくなるのを感じていた。
これが、彼の仕事なのだと。
誰かを責めるのではなく、事実を見つめ、穏やかに、しかし確実に正す。
ほんの数分のやり取りの中に、瀬戸の人柄と職務への誠実さがにじみ出ていた。