酔って寝てたら保護されましたが、これが恋の始まりだなんて聞いてません〜警察官の甘やかな独占欲に包まれて〜
視界がぼんやりと歪んで、自分の鼓動と早い呼吸が頭の中に響く。

うぅ、、離して、、お願い──

かすれた声が自分のものとは思えなかった。

男の酒臭い匂いに気持ちが悪くなり、喉の奥がひりつく。

男の体重が中途半端に奈緒の体に預けられ、重みで足元がぐらりと揺れる。
もうだめだ──立っていられない。

そう思った瞬間──

「離れろ!」

鋭く、切り裂くような声が響いた。

次の瞬間、男の体が奈緒から引き剥がされ、勢いよく路上に倒れる。

驚いて見開いた目に映ったのは、制服姿の複数の警察官が男に馬乗りになるようにして制圧していく様子だった。

ほんの一瞬の出来事。
< 131 / 204 >

この作品をシェア

pagetop