酔って寝てたら保護されましたが、これが恋の始まりだなんて聞いてません〜警察官の甘やかな独占欲に包まれて〜
しばらくして、交番に何人かの警察官が戻ってきた。

「お疲れ様ー。あら、水原さん、ジャンパーかぶってどうしたの」

そう声をかけてきたのは、瀬戸の先輩警察官の川合だった。
奈緒は少し戸惑いながらも、一部始終を説明した。

川合は、ふむふむと頷きながら聞いて、「それは怖かったね」と優しい声で言った。

そして、ふと奈緒の肩を指さして、「ところで、そのジャンパーは誰のだい?」と聞いてくる。

「これは、瀬戸さんのです。まだ外寒いので……ジャンパー借りて、大丈夫だったんでしょうか」と奈緒が不安そうに尋ねると、

川合は「大丈夫だよ。現場対応してる警察官は体温上がってるから、途中で脱いでる奴もいるしな」と、にっこり笑って言った。

その間にも、続々と警察官たちが交番に戻ってきた。

川合は後方を振り向いて、「お、瀬戸。ちゃんとアフターケアしてあげろよ」と声をかける。

瀬戸が戻ってきたのだろう。

奈緒の胸が、ふっと熱くなった。
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