酔って寝てたら保護されましたが、これが恋の始まりだなんて聞いてません〜警察官の甘やかな独占欲に包まれて〜
懇親会の会場に入ると、すでに多くの人が集まっていた。

ざわざわと賑やかな笑い声と談笑の輪が、暖かい空気を作っている。

あたりを見回すと、川合さんが手を挙げて合図を送ってきた。

「あ、水原さん、こっちおいで~」

にこやかに手招きされ、奈緒は人の間をすり抜けながらそのテーブルへと向かった。

川合さんの隣に座ろうとすると、川合さんは小声で言った。

「そこ、一つ開けといて」

言われたとおりに、ひとつ椅子を空けて腰を下ろす。 

奈緒の右隣は壁で、左隣のその空席はぽっかりと空いている。

なんとなく心がざわつくのを感じながら川合さんの顔を見ると、
川合さんはちらっと奈緒の顔を見て、にやっと笑い、声をひそめて耳元で言った。

「瀬戸、来るから」
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