酔って寝てたら保護されましたが、これが恋の始まりだなんて聞いてません〜警察官の甘やかな独占欲に包まれて〜
恋の予感と新たな一歩
翌日、奈緒は二日酔いの頭を抱えながら出社した。
でもその痛みすら、昨夜の自分の勲章のように思えて誇らしかった。
瀬戸さんには「飲みすぎです」ってまた呆れられそうだけど。
デスクに着いて荷物を置くと、ちょうど通りかかった花夏がニヤリとしながら声をかけてきた。
「どうだった? 気持ち、伝えられた?」
奈緒がぐったりした顔で顔を上げると、花夏はその様子を見て眉をひそめた。
「……それ、だめだったパターンか?」
奈緒は苦笑しながら、額をトントンと指で押さえた。
「いや、成功パターンなのさ、これでも」
花夏は目をまんまるにして驚いた。
「まじ!? すごいじゃん! ランチで詳しく聞かせてよ!」
と言って、ウキウキした様子でバッグを抱えて会社を後にしていった。
奈緒はそのままデスクに座り、北都新聞社での残務を片づけようと、資料やファイルを整理し始めた。
手を動かしながら、昨夜瀬戸に言われた言葉や仕草がふと脳裏をよぎる。
そのたびに、顔がじわじわ赤くなっていく。
しかも明日は――瀬戸さんと、デート(的なやつ)!
そりゃ、ワクワクしないわけがない。
そこへ通りかかった都丸が、ちらっと奈緒を見て声をかけてきた。
「なんか嬉しそうね。……彼氏でもできた?」
奈緒は思わず振り返ってしまった。
「えっ、なんでわかるんですか!」
都丸はクスッと笑って、
「あなたを何年見てきたと思ってるの」と返した。
ほとんど喋ったことのない都丸だったけど、よく見てるんだな、と思った。
すると都丸は空いていた隣のデスクにちょこんと腰を下ろし、声を潜めて尋ねた。
「どんな人なの?」
「えっと、実はまだ彼氏ではないんですけど……いい感じの人がいて。新宿東口交番の方で」
都丸の目がぱちくりと瞬いた。
「えっ、新宿東口って、あの長期取材の?」
「はい。長期取材の前から知っている人ではあったんですけど」
都丸は嬉しそうに笑って、
「あら、私、あなたの恋のキューピッドになっちゃったのかもね」
奈緒も頷きながら、
「そうかもしれません。本当にありがとうございます」と頭を下げた。
すると都丸はさらに小声で、
「聞いたよ、東京日報に行くんだって?」
奈緒は思わず「なんで知ってるんですか!」と聞きたくなったが、冷静を装って、
「実はそうなんです」とだけ答えた。
「大出世じゃない。私が休んでる間に抜かれちゃうわー」と都丸が冗談めかして言う。
それからふと思い出したように、
「今日もよかったら、ランチどう?」と声をかけてきた。
奈緒は少し戸惑って、
「今日、花夏とも約束してるんですけど……」
都丸はにっこり笑って、
「じゃあ、お邪魔じゃなければご一緒させていただいてもいい?」
「わかりました。花夏に聞いてみますね」
奈緒は都丸を見送り、自分のスマホを手に取ると、花夏にメッセージを送った。
でもその痛みすら、昨夜の自分の勲章のように思えて誇らしかった。
瀬戸さんには「飲みすぎです」ってまた呆れられそうだけど。
デスクに着いて荷物を置くと、ちょうど通りかかった花夏がニヤリとしながら声をかけてきた。
「どうだった? 気持ち、伝えられた?」
奈緒がぐったりした顔で顔を上げると、花夏はその様子を見て眉をひそめた。
「……それ、だめだったパターンか?」
奈緒は苦笑しながら、額をトントンと指で押さえた。
「いや、成功パターンなのさ、これでも」
花夏は目をまんまるにして驚いた。
「まじ!? すごいじゃん! ランチで詳しく聞かせてよ!」
と言って、ウキウキした様子でバッグを抱えて会社を後にしていった。
奈緒はそのままデスクに座り、北都新聞社での残務を片づけようと、資料やファイルを整理し始めた。
手を動かしながら、昨夜瀬戸に言われた言葉や仕草がふと脳裏をよぎる。
そのたびに、顔がじわじわ赤くなっていく。
しかも明日は――瀬戸さんと、デート(的なやつ)!
そりゃ、ワクワクしないわけがない。
そこへ通りかかった都丸が、ちらっと奈緒を見て声をかけてきた。
「なんか嬉しそうね。……彼氏でもできた?」
奈緒は思わず振り返ってしまった。
「えっ、なんでわかるんですか!」
都丸はクスッと笑って、
「あなたを何年見てきたと思ってるの」と返した。
ほとんど喋ったことのない都丸だったけど、よく見てるんだな、と思った。
すると都丸は空いていた隣のデスクにちょこんと腰を下ろし、声を潜めて尋ねた。
「どんな人なの?」
「えっと、実はまだ彼氏ではないんですけど……いい感じの人がいて。新宿東口交番の方で」
都丸の目がぱちくりと瞬いた。
「えっ、新宿東口って、あの長期取材の?」
「はい。長期取材の前から知っている人ではあったんですけど」
都丸は嬉しそうに笑って、
「あら、私、あなたの恋のキューピッドになっちゃったのかもね」
奈緒も頷きながら、
「そうかもしれません。本当にありがとうございます」と頭を下げた。
すると都丸はさらに小声で、
「聞いたよ、東京日報に行くんだって?」
奈緒は思わず「なんで知ってるんですか!」と聞きたくなったが、冷静を装って、
「実はそうなんです」とだけ答えた。
「大出世じゃない。私が休んでる間に抜かれちゃうわー」と都丸が冗談めかして言う。
それからふと思い出したように、
「今日もよかったら、ランチどう?」と声をかけてきた。
奈緒は少し戸惑って、
「今日、花夏とも約束してるんですけど……」
都丸はにっこり笑って、
「じゃあ、お邪魔じゃなければご一緒させていただいてもいい?」
「わかりました。花夏に聞いてみますね」
奈緒は都丸を見送り、自分のスマホを手に取ると、花夏にメッセージを送った。