酔って寝てたら保護されましたが、これが恋の始まりだなんて聞いてません〜警察官の甘やかな独占欲に包まれて〜
部屋のドアを閉めた瞬間、奈緒は壁にもたれてうずくまった。
甘い、甘すぎる。

駅での「おやすみお姫様」が脳内でエコーして離れない。
こんな甘やかされたら、私……心境地、開拓しちゃうかも。

服を脱ぎながらも、思い出しては顔を覆って、シャワー中に何度も「はぁ……」とため息をついた。

でもそのため息は、不満でも不安でもない。
満たされた幸せの余韻。

温かい湯に包まれながら、胸の奥から溢れる気持ちに笑いが漏れた。
好きって、こういうことかもしれない。

バスタオルで髪を拭きながら、奈緒はベッドに飛び込んだ。
頬がずっとゆるんだままで、ふわふわとした幸せ心地に包まれながら、まどろみに落ちていった。
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