酔って寝てたら保護されましたが、これが恋の始まりだなんて聞いてません〜警察官の甘やかな独占欲に包まれて〜
会社での久しぶりのランチ。
外回りばかりで、花夏と社食でご飯を食べる機会はめっきり減っていた。
湯気の立つ豚汁と焼き魚定食をトレーに乗せて、二人は窓際の席に座る。
「頑張りすぎじゃない? 奈緒、なんか疲れた顔してるよ」
箸をつけながら花夏が心配そうに言った。
奈緒は笑って応じる。
「うん、でも……このチャンス、最初で最後だと思ってさ」
花夏は箸を止めて奈緒の顔をじっと見た。
「まぁ、わかるけど。プレゼンの準備、進んでる?」
「まあまあね。でも、花夏もライバルでしょ」
奈緒が冗談めかして言うと、花夏は笑いながら首を振った。
「私? 私、出るのやめることにしたよ」
「え、花夏出ないの?」
奈緒は目を見開いた。
「うん。だって、けっこうハードそうじゃん? 夜中も密着するらしいし。
そのせいか、辞退した人もけっこういるみたいよ」
「そうなんだ……」
奈緒は湯気越しにぼんやりとつぶやいた。
「でもね——あの、社会部のエース、都丸愛(とまるあい)さん。あの人は出るらしいよ。強敵だね」
都丸愛。
社内でも一目置かれる存在。
若くして数々の受賞歴を持ち、連載を複数抱えながらもスケジュールを完璧に回すタフさ。
突撃取材にも強く、警察庁幹部とのコネも噂されていた。
「都丸が動いたら、そのネタは一面確定」——そう言われるほどの信頼と実力を持つ。
奈緒は、その名前を聞いて思わず息を飲んだ。
胸の奥で、焦りと闘志が交錯するのを感じながら、冷めかけた味噌汁をひとくち、口に運んだ。
外回りばかりで、花夏と社食でご飯を食べる機会はめっきり減っていた。
湯気の立つ豚汁と焼き魚定食をトレーに乗せて、二人は窓際の席に座る。
「頑張りすぎじゃない? 奈緒、なんか疲れた顔してるよ」
箸をつけながら花夏が心配そうに言った。
奈緒は笑って応じる。
「うん、でも……このチャンス、最初で最後だと思ってさ」
花夏は箸を止めて奈緒の顔をじっと見た。
「まぁ、わかるけど。プレゼンの準備、進んでる?」
「まあまあね。でも、花夏もライバルでしょ」
奈緒が冗談めかして言うと、花夏は笑いながら首を振った。
「私? 私、出るのやめることにしたよ」
「え、花夏出ないの?」
奈緒は目を見開いた。
「うん。だって、けっこうハードそうじゃん? 夜中も密着するらしいし。
そのせいか、辞退した人もけっこういるみたいよ」
「そうなんだ……」
奈緒は湯気越しにぼんやりとつぶやいた。
「でもね——あの、社会部のエース、都丸愛(とまるあい)さん。あの人は出るらしいよ。強敵だね」
都丸愛。
社内でも一目置かれる存在。
若くして数々の受賞歴を持ち、連載を複数抱えながらもスケジュールを完璧に回すタフさ。
突撃取材にも強く、警察庁幹部とのコネも噂されていた。
「都丸が動いたら、そのネタは一面確定」——そう言われるほどの信頼と実力を持つ。
奈緒は、その名前を聞いて思わず息を飲んだ。
胸の奥で、焦りと闘志が交錯するのを感じながら、冷めかけた味噌汁をひとくち、口に運んだ。