酔って寝てたら保護されましたが、これが恋の始まりだなんて聞いてません〜警察官の甘やかな独占欲に包まれて〜
狩野が報道部の社員と共に再び会議室に入室した。

前に立ち、静かに声を上げる。

「皆さん、お疲れ様でした。結果が出ました。」

空気が一層張り詰める。

「それでは発表します。今回のプレゼンで最も投票数が多かったのは……」

「都丸 愛 さんです。おめでとうございます。」

その瞬間、拍手が一気に広がった。

奈緒もつられて拍手を送った。

しかし、胸の奥は凍りつき、頭の中が真っ白になった。

「ダメだった」

心の中で繰り返す。
努力した時間が一気に蘇る。

徹夜で準備したあの夜のこと。
焦りながら資料を見直した自分。

不安と期待に揺れた日々。
すべてが一瞬で色褪せてしまったようだった。

悔しさが胸を締め付け、悲しみが目の奥にじんわりと滲む。
言葉にならない重さが心を押しつぶす。

でも、涙はまだ流れなかった。
ただ、深い苦しみだけが静かに広がっていった。
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