魔法使い時々王子
カシウスたちの姿が見えなくなると、アリスは腕を組んで立ち止まった。
「……シドに聞いてみよう」
ぽつりと、そう呟く。
「シドって?」
隣から、即座に声が飛んできた。
「……!」
アリスははっとして口を押さえる。
心の中で考えただけのつもりだったのに、つい声に出てしまった。
「……イスタリアの魔法大臣の弟子よ」
そう答えながら、アリスは視線を逸らした。
リトは何も言わず、じっとアリスの横顔を見ていた。
そして、ふっと何かを悟ったような表情になる。
「へー」
間を置いて、淡々と。
「アリスの好きな人なんだろ」
「……っ!」
アリスは驚いてリトを振り返った。
(本当に……この子、十歳なの?)
「……なんで、そう思ったのよ?!」
少し語気が強くなる。
「なんとなく」
肩をすくめるように、リトはあっさり言った。
アリスは思わず、はぁっと大きく息を吐いた。
「……勝手なこと言わないで」
そう言いながらも、否定の言葉が続かなかった。
その様子を見て、リトはくるりと踵を返す。
「ついてきて」
「え?」
突然歩き出すリトの背に、アリスは慌てて声をかける。
「リト? どこに行くの?」
「……シドに聞いてみよう」
ぽつりと、そう呟く。
「シドって?」
隣から、即座に声が飛んできた。
「……!」
アリスははっとして口を押さえる。
心の中で考えただけのつもりだったのに、つい声に出てしまった。
「……イスタリアの魔法大臣の弟子よ」
そう答えながら、アリスは視線を逸らした。
リトは何も言わず、じっとアリスの横顔を見ていた。
そして、ふっと何かを悟ったような表情になる。
「へー」
間を置いて、淡々と。
「アリスの好きな人なんだろ」
「……っ!」
アリスは驚いてリトを振り返った。
(本当に……この子、十歳なの?)
「……なんで、そう思ったのよ?!」
少し語気が強くなる。
「なんとなく」
肩をすくめるように、リトはあっさり言った。
アリスは思わず、はぁっと大きく息を吐いた。
「……勝手なこと言わないで」
そう言いながらも、否定の言葉が続かなかった。
その様子を見て、リトはくるりと踵を返す。
「ついてきて」
「え?」
突然歩き出すリトの背に、アリスは慌てて声をかける。
「リト? どこに行くの?」