裏切りパイロットは秘めた熱情愛をママと息子に解き放つ【極上の悪い男シリーズ】
さっきの遊びの続きをやってほしいと思っている。
遼一が立ち上がり、和葉を見た。
「和葉も夕食を食べてしまえば? 俺が遊んでるうちに。普段はゆっくり食べられないだろう?」
「え? ……でも。そこまでしてもらうわけには」
「いいから。どっちにしろ続きなしでは、樹くんも納得しないだろう」
そう言ってさっさと和室へ行ってしまう。
また遊んでもらえるとわかった樹が「きゃー」と歓声をあげた。もうすっかり遼一は"好きな人"のカテゴリーに入ったようだ。
強く拒否するよりは言う通りにした方がいいと判断して、和葉は自分の分のレトルトカレーを温めた。一瞬彼の分も用意するべきか考えるが、それじゃ意味ないのかと思い直す。おそらく彼もそれは望んでいない。
テーブルにつきただきますをして食べながら、和室のふたりを眺める。
空港ごっこは佳境に入っているようだ。
「おう」
「お、これは、エアバスA350だなこの旅客機を飛ばすのはこうだ」
「うー!」
本格的すぎる遼一のレクチャーを樹は真剣に聞いている。
その光景を見る和葉は、なんだか別の世界線を覗いているような気分になった。
二年前の婚約破棄がなければ、こんな日常が当たり前だったのだろうか。
自分がいる世界ではあり得なさすぎて想像すらしなかったけれど、それが目の前で繰り広げられている。
いったいなぜこんなことになったのか。そしてこの状況をどう受け止めればいいのかわからなかった。
カレーを食べ終えさっと食器を洗ってしまうと、頃合いを見て遼一は帰る支度をはじめた。
樹の頭を撫でて「またな」と声をかけてから玄関に向かう。
和葉は樹を抱いて、後を追った。
「おもちゃありがとう」
「いや……こちらこそありがとう。一緒に遊ばせてもらえて嬉しかった」
「助かりました。いつもこの時間は本当にバタバタで」
和葉は心から礼を言った。こんなにゆったりとした気持ちでこの時間の家事をしたのは帰国してからははじめてだった。
靴を履いて振り返った遼一は、樹とタッチをする。すると樹はバタバタと暴れだした。バイバイしたらまた飛行機で遊びたくなったのだ。下ろすと、てててと和室へ戻っていった。
遼一が立ち上がり、和葉を見た。
「和葉も夕食を食べてしまえば? 俺が遊んでるうちに。普段はゆっくり食べられないだろう?」
「え? ……でも。そこまでしてもらうわけには」
「いいから。どっちにしろ続きなしでは、樹くんも納得しないだろう」
そう言ってさっさと和室へ行ってしまう。
また遊んでもらえるとわかった樹が「きゃー」と歓声をあげた。もうすっかり遼一は"好きな人"のカテゴリーに入ったようだ。
強く拒否するよりは言う通りにした方がいいと判断して、和葉は自分の分のレトルトカレーを温めた。一瞬彼の分も用意するべきか考えるが、それじゃ意味ないのかと思い直す。おそらく彼もそれは望んでいない。
テーブルにつきただきますをして食べながら、和室のふたりを眺める。
空港ごっこは佳境に入っているようだ。
「おう」
「お、これは、エアバスA350だなこの旅客機を飛ばすのはこうだ」
「うー!」
本格的すぎる遼一のレクチャーを樹は真剣に聞いている。
その光景を見る和葉は、なんだか別の世界線を覗いているような気分になった。
二年前の婚約破棄がなければ、こんな日常が当たり前だったのだろうか。
自分がいる世界ではあり得なさすぎて想像すらしなかったけれど、それが目の前で繰り広げられている。
いったいなぜこんなことになったのか。そしてこの状況をどう受け止めればいいのかわからなかった。
カレーを食べ終えさっと食器を洗ってしまうと、頃合いを見て遼一は帰る支度をはじめた。
樹の頭を撫でて「またな」と声をかけてから玄関に向かう。
和葉は樹を抱いて、後を追った。
「おもちゃありがとう」
「いや……こちらこそありがとう。一緒に遊ばせてもらえて嬉しかった」
「助かりました。いつもこの時間は本当にバタバタで」
和葉は心から礼を言った。こんなにゆったりとした気持ちでこの時間の家事をしたのは帰国してからははじめてだった。
靴を履いて振り返った遼一は、樹とタッチをする。すると樹はバタバタと暴れだした。バイバイしたらまた飛行機で遊びたくなったのだ。下ろすと、てててと和室へ戻っていった。