(番外編集)それは麻薬のような愛だった
高校に入学して、初めて天城伊澄を見かけて私は一目惚れした。
恐ろしく整った綺麗な顔立ちに、モデルのようなスタイル。しかも成績はいつも上位でスポーツも万能。
立っているだけで目を引く圧倒的なカリスマ性に、一瞬で心を奪われた。
けれどそう思ったのは当然私だけではなく、伊澄の周りにはいつも人が群がっていた。
唯一の欠点といってもいいのは、その女癖の悪さ。同じ学年で入学して2年が経つけれど、先ほど友人たちが言ったようにこれまで付き合ってきた女の数は2桁は下らない。
けれどそんなことが気にならないくらい、伊澄は魅力的だった。
伊澄がフリーだと聞き、ようやく自分の番が回ってきたと思った。
それに、私には自信があった。所謂一軍扱いされるくらい私の容姿は他より頭ひとつ分抜けて整っていたし、実際に異性から好意を寄せられたことも何度もある。
それまでの彼女もそれなりに可愛かったけど、今日まで自分を磨いてきた私ほどではなかった。
だから自分だけは違うと、そう、確信していたのだ。