(番外編集)それは麻薬のような愛だった
雫が嘘をつくような子でない事はこの一年の付き合いで分かっていた。
けれどそう思ったのは、彼女の纏う神秘的な雰囲気のせいなのか。
何がと問われれば分からない。ただそんな気がしてやまなかった。
けれど本人がそう言っているのを邪推するのも男として恥ずかしく、深掘りはしなかった。それに例えそれが嘘だったとしても、今現在雫に近しい男が自分しか居ないことは明らかだった。
交際自体は至って順調で、何度もデートをしたし、時には夜を過ごしたりした。
それでもしばらくはキス止まりだったが、雫がその度に強張っているのを感じていたので、無理強いだけはしたくなかった。
そうして大切に大切に温めていた雫への恋。
それが崩壊したのは、彼女の誕生日だった。