【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
そんなジェイラスすら無視して、ランドルフは言葉を続ける。
「まずは彼女の実家、ガネル子爵家に連絡をしろ。向こうだって心配しているのではないのか? そこで、彼女がアリシア本人だと証明できる何かを聞き出せ。身体的特徴だ。記憶がないことも連絡しろ」
「身体的特徴……それは俺が一番知っているかと……隅から隅まで……」
「それ以上はやめろ、変態。このむっつりめ。とにかく、おまえの言葉ではなく、彼女の家族の言葉のほうが説得力はあるからな」
ここはおとなしくランドルフの言葉に従うしかない。はやる気持ちはあるが、焦って好機を逃しては、元も子もない。
「だが、記憶喪失か……厄介だな。彼女は第二騎士団、伝令だったな?」
「そうです」
ジェイラスもやっと平常心を取り戻してきたのか、口調も落ち着いてきた。
だが、ランドルフとの関係はただの主従ではない。幼いころは、ランドルフの遊び相手だったのがジェイラスだ。今ではどちらが遊ばれているのかわからないが。
そのため、ジェイラスが気の抜けた様子で砕けた口調で話しかけても、ランドルフは咎めたりしなかった。
「まずは彼女の実家、ガネル子爵家に連絡をしろ。向こうだって心配しているのではないのか? そこで、彼女がアリシア本人だと証明できる何かを聞き出せ。身体的特徴だ。記憶がないことも連絡しろ」
「身体的特徴……それは俺が一番知っているかと……隅から隅まで……」
「それ以上はやめろ、変態。このむっつりめ。とにかく、おまえの言葉ではなく、彼女の家族の言葉のほうが説得力はあるからな」
ここはおとなしくランドルフの言葉に従うしかない。はやる気持ちはあるが、焦って好機を逃しては、元も子もない。
「だが、記憶喪失か……厄介だな。彼女は第二騎士団、伝令だったな?」
「そうです」
ジェイラスもやっと平常心を取り戻してきたのか、口調も落ち着いてきた。
だが、ランドルフとの関係はただの主従ではない。幼いころは、ランドルフの遊び相手だったのがジェイラスだ。今ではどちらが遊ばれているのかわからないが。
そのため、ジェイラスが気の抜けた様子で砕けた口調で話しかけても、ランドルフは咎めたりしなかった。