【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
ボブの言葉には、ギニー国との親密な関係を築きたい意図がにじむ。
「会長のおっしゃりたいことはよくわかります。ですが、それぞれの国、事情がありますから。ユグリのやり方をギニーへもっていっても、うまくできるかどうかはわかりません。そしてその逆も。我々にギニー国と同じやり方をと望んでも、それが本当にこの国にとって有益であるかどうか、見極める必要があります。会長は、関税の緩和を望むのでしょう?」
「さすが、殿下」
「ですがユグリはギニーとだけやりとりをしているわけではない。そこだけを緩めて、他国から反感を買っては元も子もありません。何ごとも適当な落とし所が必要なのです」
「では、その適当な落とし所が、双方にとってよいものであることを願っております」
アー、アー、アー……。
二人の声が静かに終えたとき、ウミネコの声が響いて、さらに潮騒と汽笛の音が重なった。
風は潮の匂いを運び、シアの頬をなでる。だけどこれが港街の特徴であるし、シアもこれが嫌いではない。
バサササッと、たくさんのウミネコがシアの元へと寄ってくる。
「今日は、餌はないわよ。大事なお客様がいるんだから」
「会長のおっしゃりたいことはよくわかります。ですが、それぞれの国、事情がありますから。ユグリのやり方をギニーへもっていっても、うまくできるかどうかはわかりません。そしてその逆も。我々にギニー国と同じやり方をと望んでも、それが本当にこの国にとって有益であるかどうか、見極める必要があります。会長は、関税の緩和を望むのでしょう?」
「さすが、殿下」
「ですがユグリはギニーとだけやりとりをしているわけではない。そこだけを緩めて、他国から反感を買っては元も子もありません。何ごとも適当な落とし所が必要なのです」
「では、その適当な落とし所が、双方にとってよいものであることを願っております」
アー、アー、アー……。
二人の声が静かに終えたとき、ウミネコの声が響いて、さらに潮騒と汽笛の音が重なった。
風は潮の匂いを運び、シアの頬をなでる。だけどこれが港街の特徴であるし、シアもこれが嫌いではない。
バサササッと、たくさんのウミネコがシアの元へと寄ってくる。
「今日は、餌はないわよ。大事なお客様がいるんだから」