【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「かまどの火が消えたら、ヘリオスに夕食をお願いしてもいいですか?」
「え? シアは?」
「ごめんなさい。私、モンクトンの屋敷に戻らないと」
「忘れ物? それなら僕が取りに行きますよ」
 シアは首を振った。
「ごめんなさい。今は説明している時間も惜しいのです。フランクならリオを安心してまかせられるから……。リオ、ママはちょっとお仕事を思い出したの。だからフランクと一緒にご飯を食べていて。すぐに帰ってくるから。リオはお利口よね?」
「リオ、おりこうよ。フランとごはん、たべるよ」
 ヘリオスも幼いなりに何かを感じ取ったのだろう。フランクの腕をぎゅっと掴んでいた。
「わかりました。シアがいない間、僕が責任をもってリオをみていますので。行ってきてください」
「ありがとうございます」
 フランクにヘリオスを任せておけば安心だ。夕食の指示だけして、シアは家を飛び出した。
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