【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「すみません。ありがとうございます。多分、眠いんだと思います」
「なるほど。たくさん遊んできたんだろう。子どもは遊んで食べるのが仕事だからな。でも、寝るのも大事だ」
ヘリオスを抱き直したジェイラスは、その背をぽんぽんと優しく叩いた。
家に着いたシアは、ヘリオスをソファに寝かすようにとジェイラスへ伝える。室内は、木の家具と柔らかな布の匂いが漂い、夕陽の光がカーテンを通して穏やかな色を投げかける。
「では、俺はこれで」
「あ。あの……」
ジェイラスが帰ろうとした瞬間、シアは無意識に彼を引き留めた。
「あの……夕食、食べていきませんか?」
もう少し、ジェイラスと話をしたいと思っていた。わけもわからずざわつく胸の原因が、彼にあるような気がしたからだ。
それにヘリオスを迎えにいってくれたことへの礼のつもりでもあった。何も持っていないシアにとって、お礼と言えば食事に誘うことくらいしか思い浮かばない。
ジェイラスの驚いた顔が、モンクトン家の屋敷で、みんなで誕生日を祝ってもらったときのびっくりしたヘリオスの顔と重なる。
「なるほど。たくさん遊んできたんだろう。子どもは遊んで食べるのが仕事だからな。でも、寝るのも大事だ」
ヘリオスを抱き直したジェイラスは、その背をぽんぽんと優しく叩いた。
家に着いたシアは、ヘリオスをソファに寝かすようにとジェイラスへ伝える。室内は、木の家具と柔らかな布の匂いが漂い、夕陽の光がカーテンを通して穏やかな色を投げかける。
「では、俺はこれで」
「あ。あの……」
ジェイラスが帰ろうとした瞬間、シアは無意識に彼を引き留めた。
「あの……夕食、食べていきませんか?」
もう少し、ジェイラスと話をしたいと思っていた。わけもわからずざわつく胸の原因が、彼にあるような気がしたからだ。
それにヘリオスを迎えにいってくれたことへの礼のつもりでもあった。何も持っていないシアにとって、お礼と言えば食事に誘うことくらいしか思い浮かばない。
ジェイラスの驚いた顔が、モンクトン家の屋敷で、みんなで誕生日を祝ってもらったときのびっくりしたヘリオスの顔と重なる。