【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
5.
夕食を何にしようかと悩みながら、シアは食料庫の棚の食材をのぞき込んだ。棚に並ぶ食材を見つめ、ミートパイを焼くことに決めた。それにスープとサラダを添えればいいだろう。
ジェイラスは身体が大きいからたくさん食べるかもしれない。足りなくなったら困るから、一緒にパンを焼くことにした。残ってしまったら明日の朝、食べればいいのだ。
オーブンにミートパイをセットし終えたとき、シアははっと気づいた。ジェイラスにお茶すら出していない。
感謝の気持ちを改めて伝えようと、急いでお湯を沸かし、トレイにカップを並べた。
居間に足を向けると、ジェイラスはソファに深く座り、腕を組んで目を閉じている。膝の上には、ヘリオスの小さな頭が乗っていた。微笑ましい光景に、シアの心は一瞬軽くなったが、ジェイラスの目の下にうっすらと見える隈に気づく。
彼は忙しい日々を送っているのだろう。それなのに、子どもたちに剣術を教え、ヘリオスを連れてきてくれた。感謝と申し訳なさが、シアの胸に複雑に絡み合った。
起こすのも悪いと思い、ティーセットを手にしたまま引き返そうとしたとき、カチャリとカップが音を立てた。
ジェイラスの目がぱっと開く。
ジェイラスは身体が大きいからたくさん食べるかもしれない。足りなくなったら困るから、一緒にパンを焼くことにした。残ってしまったら明日の朝、食べればいいのだ。
オーブンにミートパイをセットし終えたとき、シアははっと気づいた。ジェイラスにお茶すら出していない。
感謝の気持ちを改めて伝えようと、急いでお湯を沸かし、トレイにカップを並べた。
居間に足を向けると、ジェイラスはソファに深く座り、腕を組んで目を閉じている。膝の上には、ヘリオスの小さな頭が乗っていた。微笑ましい光景に、シアの心は一瞬軽くなったが、ジェイラスの目の下にうっすらと見える隈に気づく。
彼は忙しい日々を送っているのだろう。それなのに、子どもたちに剣術を教え、ヘリオスを連れてきてくれた。感謝と申し訳なさが、シアの胸に複雑に絡み合った。
起こすのも悪いと思い、ティーセットを手にしたまま引き返そうとしたとき、カチャリとカップが音を立てた。
ジェイラスの目がぱっと開く。