【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
だけど、それまで出会った人、自分のこと、それらの記憶だけがすっぽりと抜け落ちている。その矛盾が、心に影を落とす。
「やはり、これはアリシアの手だ……」
慈しむように手を愛でている彼は、熱っぽい眼差しをシアに向けてきた。
「口づけてもいいか?」
「え? はっ……はい?」
何を言われたのか理解できぬまま、勢いに押されて返事をしてしまった。
彼にとられた左手の甲に、熱い唇が押しつけられる。一瞬の熱が、さざ波のように全身に広がる。ドキリと心臓が跳ねた。
「あっ……」
ジェイラスもシアの視線に気づいたようだ。ちゅっ、ちゅっ、と音を立てながら、手の甲を余すところなく口づける。そんな戯れに、心が蕩けそうになる。
「ひゃっ……」
声色が弾んだのは、彼が指を一本、ぱくりと咥えたからだ。人差し指が舐められている。
「やはり、これはアリシアの手だ……」
慈しむように手を愛でている彼は、熱っぽい眼差しをシアに向けてきた。
「口づけてもいいか?」
「え? はっ……はい?」
何を言われたのか理解できぬまま、勢いに押されて返事をしてしまった。
彼にとられた左手の甲に、熱い唇が押しつけられる。一瞬の熱が、さざ波のように全身に広がる。ドキリと心臓が跳ねた。
「あっ……」
ジェイラスもシアの視線に気づいたようだ。ちゅっ、ちゅっ、と音を立てながら、手の甲を余すところなく口づける。そんな戯れに、心が蕩けそうになる。
「ひゃっ……」
声色が弾んだのは、彼が指を一本、ぱくりと咥えたからだ。人差し指が舐められている。