【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「相手は相当な使い手か?」
「あ~どうだろう。魔力は僕より強い……けど……? これも、術式によるものかもしれない。魔力増幅……か? これ以上はダメだ。戻って、詳しく調べないと。今、わかったのは、とにかくこいつは依頼人から呪詛を受けていた。依頼人のことを口外すれば、命を奪う呪詛。そして呪詛の使い手は僕より強い魔力の持ち主で、もしかしたら魔力増幅を使っているかもしれない、ってことくらいだ」
「この男から聞き出せた内容は?」
「それもね、ほら。依頼人を確認しようとしたところで、呪詛発動でしょ? だけど、間違いなくこいつはヘバーリアの人間。しかも何かの組織に所属しているんじゃなくて、個人で動いている人間。そこに依頼があったみたいだね。つまり、金で動く人間ってわけだ」
 個人で暗殺や調査などを受ける人間は、表ではまっとうな商売をしていると見せかけ、裏では「なんでも屋」とか「探偵」とかそんな適当な名前で動いている者が多い。
 ジェイラスはそれを聞き、頭の中で情報を整理する。
「なるほどな。状況はわかった。では、引き続き頼む」
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