【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「かわいそうだが、そうしたほうがいいだろうな。早く師長に見せたほうがいいのでは?」
半分脅しの意味を込めたジェイラスの言葉に、ホーガンは「あぁ、やだやだ」と自分の身体を抱きかかえるような仕草をする。
「君さ、師匠の怖さを知らないから、そんな呑気なことを言ってられるんだよ」
「だが、俺には外交大臣の小言がついてくるからな」
「あ~それも嫌だね。どうして、僕たちにかかわる人間って、癖強人間が多いんだろう?」
まるで自分は該当しないとでも言いたげなホーガンに、ジェイラスは心の中で苦笑する。
このホーガンだって、かなり癖のある人間だと思っているが、それはあえて口にはしない。臍を曲げられては厄介だからだ。
「今回は俺の失態だ。こいつの裏に魔法師がついているとは考えなかったからな。先におまえに視てもらうべきだった」
「あ~、無理無理。どちらにしろわからなかったって。さっきも言ったでしょ? 相手のほうが魔力は上。魔力阻害の術もかけられていたみたいだし、僕じゃ検知できない。あ~悔しいな、僕より強い人間が師匠以外にも存在するなんて……」
魔法師長がこの国のトップなら、ホーガンはその次だ。だからランドルフは彼を派遣したのだが、そのホーガンですら匙を投げる呪詛だった。
ジェイラスの胸に、敵の強大さが重くのしかかる。
半分脅しの意味を込めたジェイラスの言葉に、ホーガンは「あぁ、やだやだ」と自分の身体を抱きかかえるような仕草をする。
「君さ、師匠の怖さを知らないから、そんな呑気なことを言ってられるんだよ」
「だが、俺には外交大臣の小言がついてくるからな」
「あ~それも嫌だね。どうして、僕たちにかかわる人間って、癖強人間が多いんだろう?」
まるで自分は該当しないとでも言いたげなホーガンに、ジェイラスは心の中で苦笑する。
このホーガンだって、かなり癖のある人間だと思っているが、それはあえて口にはしない。臍を曲げられては厄介だからだ。
「今回は俺の失態だ。こいつの裏に魔法師がついているとは考えなかったからな。先におまえに視てもらうべきだった」
「あ~、無理無理。どちらにしろわからなかったって。さっきも言ったでしょ? 相手のほうが魔力は上。魔力阻害の術もかけられていたみたいだし、僕じゃ検知できない。あ~悔しいな、僕より強い人間が師匠以外にも存在するなんて……」
魔法師長がこの国のトップなら、ホーガンはその次だ。だからランドルフは彼を派遣したのだが、そのホーガンですら匙を投げる呪詛だった。
ジェイラスの胸に、敵の強大さが重くのしかかる。