【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「ホーガンではなく?」
「暗殺者の呪詛もホーガンでは見抜けなかった。同等の魔法師がアリシア嬢を狙ったと考えれば、ホーガンでは敵わない。面倒ではあるがエイミに頼むしかない」
ランドルフが面倒だと口にするくらい、エイミもなかなか癖のある人間だ。だが、それでも魔法師長。頼らざるを得ない。
「今日はおまえもゆっくり休め。できればシア嬢には出歩かないでほしいところだが……そうだな、庭くらいなら連れ出してもいい。知り合いに会うかもしれないが、それも刺激になっていいだろう」
「承知しました」
ランドルフが机の上の書類を手にする。それは、話は終わりという合図だ。
もう一度頭を下げたジェイラスは、アリシアたちが待つ自室へと足を向ける。心なしか、足取りが軽い気がしたが、それは決して気のせいではない。
三年間、捜しまわった彼女が生きていた。それだけでない。二人の子どもまで授かっていた。これを喜ばずにいられるか。
しかし、部屋に戻ると、室内はシンと静まり返っていた。ヘリオスのはしゃぐ声と、それを宥めるアリシアの声を期待していたのに、それが聞こえない。
「暗殺者の呪詛もホーガンでは見抜けなかった。同等の魔法師がアリシア嬢を狙ったと考えれば、ホーガンでは敵わない。面倒ではあるがエイミに頼むしかない」
ランドルフが面倒だと口にするくらい、エイミもなかなか癖のある人間だ。だが、それでも魔法師長。頼らざるを得ない。
「今日はおまえもゆっくり休め。できればシア嬢には出歩かないでほしいところだが……そうだな、庭くらいなら連れ出してもいい。知り合いに会うかもしれないが、それも刺激になっていいだろう」
「承知しました」
ランドルフが机の上の書類を手にする。それは、話は終わりという合図だ。
もう一度頭を下げたジェイラスは、アリシアたちが待つ自室へと足を向ける。心なしか、足取りが軽い気がしたが、それは決して気のせいではない。
三年間、捜しまわった彼女が生きていた。それだけでない。二人の子どもまで授かっていた。これを喜ばずにいられるか。
しかし、部屋に戻ると、室内はシンと静まり返っていた。ヘリオスのはしゃぐ声と、それを宥めるアリシアの声を期待していたのに、それが聞こえない。