【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
2.
*†~†~†~†~*
ぱさりとやわらかな音がして、シアははっと目を開けた。身体を動かした拍子に、毛布がソファの下に滑り落ちていた。
ぼんやりとした頭で、ここはどこだと考える。いつもと異なるにおいで、ここが住み慣れた自宅ではないと理解した。
身体を起こし、ソファの下の毛布を拾い上げ、隣でまだ眠るヘリオスにそっとかけた。
ひどく喉が渇いていた。
記憶を取り戻すと決意し、ジェイラスとともに王都へとやってきた。
ボブやコリンナたちは「いつでも遊びに来て」とにこやかに手を振って送り出してくれた。彼らがいてくれたからこそ、何もないシアが三年間もサバドで暮らせたのだ。
だが、フランクの沈んだ表情が脳裏に浮かぶ。彼だけは別れを惜しむかのように、目を伏せていた。
ジェイラスと出会わなければ、フランクとの仲も進展していたかもしれない。互いに恋愛に対して臆病で、あと一歩が踏み出せない関係だった。
ぱさりとやわらかな音がして、シアははっと目を開けた。身体を動かした拍子に、毛布がソファの下に滑り落ちていた。
ぼんやりとした頭で、ここはどこだと考える。いつもと異なるにおいで、ここが住み慣れた自宅ではないと理解した。
身体を起こし、ソファの下の毛布を拾い上げ、隣でまだ眠るヘリオスにそっとかけた。
ひどく喉が渇いていた。
記憶を取り戻すと決意し、ジェイラスとともに王都へとやってきた。
ボブやコリンナたちは「いつでも遊びに来て」とにこやかに手を振って送り出してくれた。彼らがいてくれたからこそ、何もないシアが三年間もサバドで暮らせたのだ。
だが、フランクの沈んだ表情が脳裏に浮かぶ。彼だけは別れを惜しむかのように、目を伏せていた。
ジェイラスと出会わなければ、フランクとの仲も進展していたかもしれない。互いに恋愛に対して臆病で、あと一歩が踏み出せない関係だった。