【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
なぜかコリンナの顔がきらりと輝いた。
「どちらに行かれるのです? よければ一緒に行きませんか?」
魅力的な誘いだ。だが、「はい、喜んで」とも言えない。
「ご迷惑をおかけするわけにはいきませんから。この時間でしたら、まだ乗り合い馬車もありますし」
「ご迷惑だなんて、むしろ一緒にいてくださったほうが心強いです」
ね、とコリンナはサマンサと顔を合わせて頷き合う。
「例えば……目的地まで私があなた様を護衛として雇うとかはいかがでしょう?」
アリシアはコリンナが向けるこの熱い視線を知っている。羨望の眼差しだ。崇拝かもしれない。憧れとか、そういったもの。これを断るのはなかなか至難の業であるし、むしろ護衛として雇ってくれたうえで目的地まで馬車に乗せてもらえるのであれば、一石二鳥というより三鳥くらいだろう。
「どちらに行かれるのです? よければ一緒に行きませんか?」
魅力的な誘いだ。だが、「はい、喜んで」とも言えない。
「ご迷惑をおかけするわけにはいきませんから。この時間でしたら、まだ乗り合い馬車もありますし」
「ご迷惑だなんて、むしろ一緒にいてくださったほうが心強いです」
ね、とコリンナはサマンサと顔を合わせて頷き合う。
「例えば……目的地まで私があなた様を護衛として雇うとかはいかがでしょう?」
アリシアはコリンナが向けるこの熱い視線を知っている。羨望の眼差しだ。崇拝かもしれない。憧れとか、そういったもの。これを断るのはなかなか至難の業であるし、むしろ護衛として雇ってくれたうえで目的地まで馬車に乗せてもらえるのであれば、一石二鳥というより三鳥くらいだろう。