【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
ひととおり話し終えたところで、シアはカップに手を伸ばし、渇いた喉を潤した。紅茶のぬくもりが、高まった気持ちを落ち着ける。
両親は、かける言葉を探しているようにも見えた。
三年間行方不明だった娘が、子を授かり、ケンジット公爵家の嫡男と関係を持っていたのだ。驚くのも無理はない。
「つまり、閣下は本当にアリシアと……? 手紙をいただいたときは、夢かと思っていましたが……」
その言葉の先を認めるのが怖いのか、ガネル子爵が言葉を詰まらせた。
「はい。順番が逆になってしまいましたが、三年前、俺は彼女に求婚しました。その正式な返事をもらう前に、彼女が行方不明になってしまい、三年間、答えは保留にされておりましたが」
ジェイラスは自嘲気味に笑うと、シアの心に小さな痛みが走る。
「多分……ジェイラスさんに求婚されて。それで実家に帰ろうとしたときにコリンナたちと出会って、そこで馬車の事故に巻き込まれたんだと思います」
母親は唇を噛みしめたまま、うんうんと頷く。涙が頬を伝う姿に、シアの胸が締め付けられる。
両親は、かける言葉を探しているようにも見えた。
三年間行方不明だった娘が、子を授かり、ケンジット公爵家の嫡男と関係を持っていたのだ。驚くのも無理はない。
「つまり、閣下は本当にアリシアと……? 手紙をいただいたときは、夢かと思っていましたが……」
その言葉の先を認めるのが怖いのか、ガネル子爵が言葉を詰まらせた。
「はい。順番が逆になってしまいましたが、三年前、俺は彼女に求婚しました。その正式な返事をもらう前に、彼女が行方不明になってしまい、三年間、答えは保留にされておりましたが」
ジェイラスは自嘲気味に笑うと、シアの心に小さな痛みが走る。
「多分……ジェイラスさんに求婚されて。それで実家に帰ろうとしたときにコリンナたちと出会って、そこで馬車の事故に巻き込まれたんだと思います」
母親は唇を噛みしめたまま、うんうんと頷く。涙が頬を伝う姿に、シアの胸が締め付けられる。