【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「はい……」
「もし君が不安に思うのなら、無理して記憶解析なんて行わなくていい。だけど、これからも俺の側にいてほしい。俺の願いはそれだけだ」
「あっ……」
その言葉を聞いただけで、過去のアリシアに嫉妬していた自分が馬鹿らしくみえてきた。
何を不安に思っていたのだろう。昔の記憶があろうがなかろうが、アリシアはアリシアだ。
だが記憶を取り戻したいと思ったのは、ヘリオスがいるから。息子の父親をはっきりとさせたかった。
「ありがとうございます。でも、前にも言いましたように、私はヘリオスとその父親と暮らしたいのです。あなたは愛されて生まれてきた子なのよって、それをヘリオスに伝えたい」
「シア……」
なぜかジェイラスがシアの胸元に顔を埋めてきた。それは子どもが母親に甘えるようにも見えた。
(もしかして……ジェイラスさん、泣いてる?)
ジェイラスと両親の関係を聞いたときは、シアも胸が痛んだ。それでも彼の言葉からは両親を憎むような感情は感じられなかった。彼もまた複雑な立場にあり、それを理解しているのだ。
「もし君が不安に思うのなら、無理して記憶解析なんて行わなくていい。だけど、これからも俺の側にいてほしい。俺の願いはそれだけだ」
「あっ……」
その言葉を聞いただけで、過去のアリシアに嫉妬していた自分が馬鹿らしくみえてきた。
何を不安に思っていたのだろう。昔の記憶があろうがなかろうが、アリシアはアリシアだ。
だが記憶を取り戻したいと思ったのは、ヘリオスがいるから。息子の父親をはっきりとさせたかった。
「ありがとうございます。でも、前にも言いましたように、私はヘリオスとその父親と暮らしたいのです。あなたは愛されて生まれてきた子なのよって、それをヘリオスに伝えたい」
「シア……」
なぜかジェイラスがシアの胸元に顔を埋めてきた。それは子どもが母親に甘えるようにも見えた。
(もしかして……ジェイラスさん、泣いてる?)
ジェイラスと両親の関係を聞いたときは、シアも胸が痛んだ。それでも彼の言葉からは両親を憎むような感情は感じられなかった。彼もまた複雑な立場にあり、それを理解しているのだ。