【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「ケンジット団長」
伝書鳩は第二騎士団の管轄だ。管理する騎士が困った顔で答えた。
「いつもの脱走癖のあるアリシアの鳩ですよ。ふらっといなくなったと思ったら、戻ってきて……。ほら、あそこに手紙があるんです」
アリシアの鳩といえば、ぽっぽちゃんだ。ジェイラスの心がざわつく。
「手紙を取ろうとしたのに、ああやって暴れまくっていて……」
「どうした? 手紙を寄越せ」
ジェイラスが腕を出すと、ぽっぽちゃんはそこに降りてきた。右足に結ばれた通信筒。これに手紙が入っているのだが、右足は王都へ手紙を送りたいときだと、以前、アリシアが言っていた。
となれば、これは王都に届いた手紙。いや、相手がぽっぽちゃんと考えれば――。
やはりアリシアからの手紙だった。
さらわれたから助けを求めているのかもしれない。
そんな気持ちのまま、手紙を開けるが、そこに書かれていた内容は、ジェイラスの期待を裏切るものだった。
【今までありがとうございました。
私のことは、忘れてください――シア】
伝書鳩は第二騎士団の管轄だ。管理する騎士が困った顔で答えた。
「いつもの脱走癖のあるアリシアの鳩ですよ。ふらっといなくなったと思ったら、戻ってきて……。ほら、あそこに手紙があるんです」
アリシアの鳩といえば、ぽっぽちゃんだ。ジェイラスの心がざわつく。
「手紙を取ろうとしたのに、ああやって暴れまくっていて……」
「どうした? 手紙を寄越せ」
ジェイラスが腕を出すと、ぽっぽちゃんはそこに降りてきた。右足に結ばれた通信筒。これに手紙が入っているのだが、右足は王都へ手紙を送りたいときだと、以前、アリシアが言っていた。
となれば、これは王都に届いた手紙。いや、相手がぽっぽちゃんと考えれば――。
やはりアリシアからの手紙だった。
さらわれたから助けを求めているのかもしれない。
そんな気持ちのまま、手紙を開けるが、そこに書かれていた内容は、ジェイラスの期待を裏切るものだった。
【今までありがとうございました。
私のことは、忘れてください――シア】