【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
こんな不気味な笑い方をするフランクは知らない。
「本当に困りました。シアが王都に行ってしまうから……。まあ、シアは王都の人間だとは思っていましたが……」
フランクは値踏みをするかのように、寝台で横になったままのシアの全身をさっと見回した。その視線に怖くなり、毛布をぎゅっと握りしめる。
シアがアリシア・ガネルで騎士団所属の人間だというのは、ボブとコリンナしか知らない。他の人には、シアが王都の人間で家族が探していたと、そんなふうに口裏を合わせたはず。
「まだ、呪詛は解けていないようですね」
「呪詛……? まさか、記憶を奪う?」
「そうです。忘却の呪詛です」
なぜフランクがそのようなことを知っているのか。
「三年前。僕はあなたとこの王都で出会いました」
シアがコリンナと出会ったときのことをフランクは言っているようだ。そのとき、コリンナの侍従兼護衛としてフランクも同行していた。しかし、はぐれてしまったとコリンナは言っており、そこで出会ったのがアリシアだったとも。
「本当に困りました。シアが王都に行ってしまうから……。まあ、シアは王都の人間だとは思っていましたが……」
フランクは値踏みをするかのように、寝台で横になったままのシアの全身をさっと見回した。その視線に怖くなり、毛布をぎゅっと握りしめる。
シアがアリシア・ガネルで騎士団所属の人間だというのは、ボブとコリンナしか知らない。他の人には、シアが王都の人間で家族が探していたと、そんなふうに口裏を合わせたはず。
「まだ、呪詛は解けていないようですね」
「呪詛……? まさか、記憶を奪う?」
「そうです。忘却の呪詛です」
なぜフランクがそのようなことを知っているのか。
「三年前。僕はあなたとこの王都で出会いました」
シアがコリンナと出会ったときのことをフランクは言っているようだ。そのとき、コリンナの侍従兼護衛としてフランクも同行していた。しかし、はぐれてしまったとコリンナは言っており、そこで出会ったのがアリシアだったとも。