【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
ヘバーリア国へ行くとなれば、ここからは馬車移動だ。フランクは今、その馬車を手配しているに違いない。
窓に近づき外を見る。見知らぬ街並みだった。一本向こうにある石畳の通りを人々が歩き、馬車や荷車が行き交う。建物の屋根が連なり、遠くに王城の尖塔がかすかに見えた。
この部屋は四階くらいだろうか。窓から飛び降りて逃げるなんて、今のシアにはできそうにない。
太陽はまだ高いところにあり、日が沈むまでは三時間といったところだろう。
廊下へ通じる扉に手をかけてみたが、やはり鍵をかけられていた。
コツ、コツ、コツ――。
窓を叩く音がして、シアはもう一度そちらに足を向ける。
「ぽっぽちゃん……」
通信筒が左足につけられている。だから、シアのところに飛んできたようだ。いや、ぽっぽちゃんは王都に手紙を運ぶとき以外は、左足にこれをつけている。
誰にも見つからないうちに、ぽっぽちゃんを室内に入れた。
「ぽっぽちゃん。お手紙を運んでくれる?」
窓に近づき外を見る。見知らぬ街並みだった。一本向こうにある石畳の通りを人々が歩き、馬車や荷車が行き交う。建物の屋根が連なり、遠くに王城の尖塔がかすかに見えた。
この部屋は四階くらいだろうか。窓から飛び降りて逃げるなんて、今のシアにはできそうにない。
太陽はまだ高いところにあり、日が沈むまでは三時間といったところだろう。
廊下へ通じる扉に手をかけてみたが、やはり鍵をかけられていた。
コツ、コツ、コツ――。
窓を叩く音がして、シアはもう一度そちらに足を向ける。
「ぽっぽちゃん……」
通信筒が左足につけられている。だから、シアのところに飛んできたようだ。いや、ぽっぽちゃんは王都に手紙を運ぶとき以外は、左足にこれをつけている。
誰にも見つからないうちに、ぽっぽちゃんを室内に入れた。
「ぽっぽちゃん。お手紙を運んでくれる?」